排ガス浄化触媒の市場規模、2026年に598億米ドル到達予測

排ガス浄化触媒(ECC)の市場規模は、2021年の429億米ドルからCAGR6.9%で成長し、2026年には598億米ドルに達すると予測されています。ECCは、さまざまな用途で重要な役割を果たしており、その成長は、主に自動車部門の拡大によってもたらされています。市場を牽引している要因には、各国政府が実施している厳しい排ガス規制と、触媒コンバーターのアフターマーケットの拡大などが挙げられます。さらに、各国の発電所の増加や、自動車メーカーの触媒コンバーター使用のメリットに対する認識も、市場の成長に影響を与えています。

COVID-19がECC市場に与える影響

ECCは、自動車や工業分野などの移動式および固定式の排出源に適用され、自動車や発電所、ガスタービンなどの環境汚染源から発生する有害な化学物質の除去・削減を可能にします。また、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、一酸化炭素(CO)、およびその他の許可されていない排出物を削減し、環境への悪影響を低減します。

COVID-19パンデミックにより、2020年の自動車業界は大きく混乱し、労働力不足、サプライチェーンの混乱、国全体のロックダウン、原材料の入手制限などにより製造が停止しました。また、ECCメーカーは、世界的な自動車産業の落ち込みにより、2020年の第1四半期から第2四半期にかけて、生産量や販売量が低迷しました。COVID-19が大流行する中、鉱山業の操業制限、労働力不足、サプライチェーンの混乱などにより、PGM(白金族金属)の価格が上昇しています。しかし、各国政府による景気刺激策がエンドユーズ産業を支えており、COVID-19終息後には、経済回復につながることが期待されています。

牽引要因:排出ガス規制の強化がECC市場を牽引

急速な工業化と都市化は、環境中の排出物の増加につながり、世界的に大きな問題となっています。乗用車、小型商用車、大型商用車などのオンロードおよびオフロードの排出源が、大気汚染や環境問題を引き起こす主な原因となっており、自動車および産業界の排出量は急速に増加しています。環境汚染の懸念から、厳しい排ガス規制が実施されており、その結果、貴金属を使用した先進的な触媒コンバーターの需要が高まっています。また、軽量化、高速化、低燃費の自動車の需要が増加しており、ECC市場の成長を促進すると期待されています。

抑制要因:BEV、PHEV、ハイブリッド車の需要の増加

電気自動車はテールパイプ排出量がゼロであり、ECCを必要としないため、同市場の大きな阻害要因となっています。地球温暖化や大気汚染への懸念が高まっていることから、各国政府は電気自動車メーカーを支援し、電気自動車の所有者に対しては、財政的インセンティブや購入ボーナス、節税などの形で補助金を提供しています。世界の電気自動車市場は、原油価格の高騰や環境汚染の影響を受けて、近年急速に成長しています。また、将来的には、生産台数全体に占める電気自動車の割合が高まると予想され、ECC市場の成長を妨げる可能性があります。

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