建設用途に使用されるエラストマーの市場規模、2026年に67億米ドル到達予測

建設用途に使用されるエラストマーの市場規模は、2021年の51億米ドルからCAGR5.8%で成長し、2026年には67億米ドルに達すると予測されています。建設用エラストマー市場は、今後、建設部門の回復によって牽引されると考えられます。 APAC(アジア太平洋)は、中国、インド、その他の東南アジア諸国などの建設産業が盛んな地域で、同市場の拡大が考えられます。

COVID-19が建設用エラストマー市場に与える影響

2020年の建設用エラストマー市場の成長は、COVID-19パンデミックによるサプライチェーンの混乱と最終用途産業の需要の減少が影響し、前年度に比べて鈍化しました。エンドユース産業からの需要の減少は、建設用エラストマーの生産にさらなる影響を与えています。

牽引要因:建設業界からの需要の増加

建設業界におけるエラストマーの需要は、その耐摩耗性、耐引裂性、高伸長性、衝撃強度、および良好な弾力性により増加しています。建設業界での主な用途は、アスファルト改質、屋根膜、ウェザーストリップ、防水、カーペット、壁材、窓・ウェザーシール、窓・ドアフレーム、人工芝、ロードマーキング、エキスパンションジョイント、シェルター部品などが挙げられます。建築・建設業界でTPU(熱可塑性ポリウレタン)およびTPE(熱可塑性エラストマー)エラストマーを使用することで、UV保護、機械的性能、美観を備えた建築空間の耐久性が向上します。

エラストマーは、建物や表面の色に合わせて任意の色で製造することができ、低温性能や高い耐摩耗性も備えています。このような特性から、エラストマーは室内のドアノブやカバーストリップ、窓やウェザーシール、人工芝、塗料などに使用されています。低コストと加工時の廃棄物の少なさが需要の伸びを支えています。また、加工の容易さと、高い加水分解安定性を示すことから、ルーフコーティング、外壁ファサードパネルなどの外装デザインにも使用されています。

建築用原料メーカーは、エラストマーメーカーと協力して、さまざまな内外装用途向けの変性建築用エラストマーを生産しています。エラストマーの特性を向上させるための加工に関する研究開発が、複数のメーカーによって行われています。エラストマーは加工されることで、その耐衝撃性は高グレードになり、透明フィルムやチューブ、あるいは高い審美性が要求される建設現場で使用することができます。

抑制要因:従来の材料と比較して高コスト

建設用エラストマーの中でもTPEの製造工程は、ポリエチレン、PVC、ゴム、ポリウレタンなどの従来の材料に比べて複雑で、莫大な投資を必要とします。建設用エラストマーを製造するためには、高い技術を備えた製造装置を必要とします。膨大な投資と複雑な製造工程により、建設用エラストマーのコストは上昇しています。

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