不飽和ポリエステル樹脂の市場規模、2026年に129億米ドル到達予測

不飽和ポリエステル樹脂(UPR)の市場規模は、2021年の96億米ドルからCAGR6.1%で成長し、2026年には129億米ドルに達すると予測されています。APAC(アジア太平洋)地域では、建築・建設、輸送、パイプ・タンク、風力発電などの産業の成長に伴い、UPRの需要と使用が急速に増加しています。

COVID-19の不飽和ポリエステル樹脂市場に与えた影響

COVID-19は、金融分野のみならず、旅行・観光、製造、航空業など、さまざまな産業分野にも大きな経済的影響を与えています。世界銀行やIMFによると、2020年から2021年にかけて最悪の経済不況が予想されています。ロックダウンを課す国が増えているため、経済活動が低下し、世界経済に影響を与えています。最近では、世界経済の相互接続性が大幅に高まっています。COVID-19に関連した悪影響は、世界規模のサプライチェーンの混乱、輸入製品やサービスに対する需要の低下、失業率の上昇などから明らかになっています。金融市場ではリスク回避の動きが強まり、史上最低水準の金利や株式・商品価格の急落が見られました。また、消費者信頼感や企業信頼感も大きく低下しています。

牽引要因:建築・建設および風力エネルギー産業の高成長

不飽和ポリエステル樹脂市場の成長に影響を与えている最も重要な要因は、最終用途産業の成長です。現代のあらゆる用途において性能向上の必要性が高まっており、UPRの需要を促進しています。UPRは、従来から使用されているエポキシ樹脂に比べて、低価格で硬化時間が短いなどの様々な利点があります。また、製造工程で使用することにより、エネルギー効率が向上し、約35%~40%のコスト削減につながります。

抑制要因:類似樹脂の受け入れ拡大

エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂の普及は、UPR市場の成長を妨げる要因となっています。エポキシ樹脂は、接着剤、塗料、鋳造材料、複合材料などの製造に使用され、UPRと同様に高強度、低収縮率、良好な接着性を有しています。ビニルエステルは、その他の樹脂の一種であり、耐食性、機械的特性、熱的特性はUPRよりもはるかに優れています。

市場機会:新興国の成長

新興国では、インフラ整備や長期的な建設プロジェクトへの投資が行われており、不飽和ポリエステル樹脂の最大の産業となっています。中国、インド、ブラジル、中東地域の国々は、インフラ分野への投資を拡大する可能性が高いと思われます。APACのインフラ分野全体の成長率は11.2%と推定され、そのうち80%が中国、インド、日本、オーストラリア、韓国に関連したものです。

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