社会的・情緒的学習の市場規模は、2026年に56億米ドル到達予測

社会的・情緒的学習(SEL)の市場規模は、2021年の20億米ドルからCAGR22.7%で成長し、2026年には56億米ドルになると予測されています。教育機関における社会的・情緒的福祉の必要性、政府による支援・啓発プログラムの増加、組織における社会的認識の高い従業員の存在、Covid-19による社会的・情緒的距離の増加、幼稚園から高校までの学習におけるコンピュータの普及などが、SEL市場の成長を促進する主な要因と考えられます。

COVID-19が社会的・情緒的学習市場に与える影響

社会的・情緒的学習の商業化は、大規模な市場成長を促進すると予想されます。しかし、COVID-19パンデミックの影響による、国境の閉鎖、厳格なロックダウン、サプライチェーンの問題は、社会的・情緒的学習ソリューションのオンサイト展開の抑制要因として作用しています。企業はビジネス戦略の再構築を迫られており、顧客の信頼を回復するために強力なネットワーク接続に力を入れています。

牽引要因:K-12セクターでのコンピューティングの普及

テクノロジーの出現により、デスクトップ、スマートフォン、タブレット、ブロードバンド接続の導入がK-12(幼稚園から始まり高等学校を卒業するまでの13年間の教育期間)セクターで普及しています。政府の強力な資金援助を背景に、低価格のスマートフォンやコンピューティングデバイスが利用できるようになったことで、K-12学校でのモバイルコンピューティングが推進されています。このコンピューティング技術により、生徒はより速く、効率的に学習できるようになり、教育機関は、さまざまなスマートデバイスから収集したデータを利用して、より迅速な意思決定を行うことができます。

抑制要因:発展途上国や低開発国における適切なインフラの欠如

発展途上国や低開発国の多くはインフラが整備されておらず、教育システムの成長を妨げる要因となっています。最低限の教育インフラには、スペース、飲料水、電力、道路、インターネットなどの接続性、衛生設備などが含まれます。また、これらの国では、いまだにレガシーな通信インフラを使用しており、低遅延で大容量の接続を実現することができません。さらに、これらの国では、学術的なカリキュラムや、教育カリキュラムの予算が限られており、学生に追加のプログラムを提供するには、政府に十分な予算がありません。したがって、新興国の大部分は、SELプラットフォームの導入にあたり、予算の問題に直面しています。

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