協働ロボットの市場規模、2027年に105億米ドル到達予測

協働ロボットの市場規模は、2021年の12億米ドルからCAGR43.4%で成長し、2027年には105億米ドルに達すると予測されています。同市場は、協働ロボットの導入によって得られる高い投資収益率(ROI)と、一般的な競争力、生産量の増加、製品品質の向上など、多くの企業にもたらされるメリットが原動力となっています。さらに、コボットはプログラミングが容易で、これらの要因により、中小企業から大企業に至るまで、急速に導入が進んでいます。

COVID-19が協働ロボット市場に与える影響

中国は、APAC(アジア太平洋)地域の中でも協働ロボット市場の重要な拠点であり、同市場は2020年のCOVID-19パンデミックにより多大な影響を受けました。Universal Robots(デンマーク)、ABB(スイス)、ファナック(日本)、KUKA(ドイツ)、デンソー(日本)など、APACおよび欧州地域に本社を置くトッププレイヤーの一部は、2020年の収益が大幅に減少しました。このパンデミックにより、世界でサプライチェーンが混乱し、自動車、電気・電子、金属・機械加工などの主要産業で協働ロボットの導入が滞りました。しかし、2021年第1四半期の協働ロボット市場は2020年を上回り、正常な状態に回復すると予測されます。

推進要因:従来の産業用ロボットシステムと比較して高い投資収益率

従来の産業用ロボットは、製造工場での展開に面倒なセットアップが必要です。これらのロボットはより大きく、かなりの量の固定および連動エンジニアリング制御を必要とします。また、ロボットアーム、コントローラー、エンドエフェクター、グリッパー、ビジョンシステムなどのさまざまなタイプのロボットアクセサリが必要です。さらに、フェンシング内から動作する協働ロボットとは異なり、固定具、コンベヤー、安全フェンシングなどの追加のハードウェアが必要です。その結果、従来の産業用ロボットシステム全体の物理的な設置面積がはるかに大きくなり、かなりの量の店舗スペースを占有します。従来の産業用ロボットの平均販売価格はおよそ5万〜8万米ドルです。ロボットシステムの価格は、それが採用されているアプリケーションによって決定されます。アプリケーションは、エンドオブアームツール(EOAT)またはエンドエフェクタ、周辺機器、安全コンポーネントなどを決定します。したがって、アプリケーション固有の周辺機器を追加すると、ロボットシステムのコストは10万〜15万米ドルになります。少量生産の小規模産業にとっては非常に高いコストと言えます。

一方、スタンドアロンの協働ロボットは、3万〜3万5,000米ドルほどの費用と、さらに、エンドエフェクタを追加すると4万〜4万5,000米ドルになると言われています。したがって、従来型ロボットシステムと協調型ロボットシステムの価格を比較すると、従来型は協調型の価格設定を6万ドルから10万5000米ドル上回っていると考えられます。協働ロボットの場合、追加のハードウェアを配備するための価格は、わずか1万〜1万5,000米ドルであるのに対し、従来の産業用ロボットの場合、追加のハードウェアを設置するための価格は、5万〜7万米ドルに及びます。

協働ロボットは、ビジョンシステム、コントローラー、インジケーターのみを必要とするため、従来の産業用ロボットと比較して高い投資収益率を実現することが出来ます。これは、協働ロボットの採用を促進する主要な要因です。

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