光トランシーバーの市場規模、2026年に143億米ドル到達予測

光トランシーバーの市場規模は、2021年の70億米ドルからCAGR15.2%で成長し、2026年には143億米ドルに達すると予測されています。同市場は、スマートデバイスの普及とデータトラフィックの増加、小型でエネルギー効率の高いトランシーバーへの需要の高まり、メガデータセンターの重要性の高まり、効率的な消費電力による長距離かつ高速のデータ伝送の実現など、いくつかの推進要因による成長の可能性を秘めています。

COVID-19が現在の光トランシーバー市場に与える影響

多くの光トランシーバーメーカーがCOVID-19パンデミックの中期的影響を受けると予測されています。これは、Baidu、Alibaba、Tencent(BAT)など、中国に拠点を置く主要企業の業務の一時停止により、企業が世界各地で運営しているデータセンターへ影響が及んだ事によるものです。米国でも、Amazon、Facebook、Microsoft、Appleなどのプレーヤーが保有する、多数のデータセンターがパンデミックの影響を受け、そのビジネスが苦戦しています。アジア太平洋地域、欧州、北米、南米、その他の多くの国でロックダウンが行われ、市場関係者の売上高の減少が報告されています。

例えば、COVID-19の流行により、Facebook社(米国)は、アラバマ州に新設する7億5,000万米ドルのデータセンターの建設を中止し、また、2020年3月にはアイルランドのデータセンターの拡張も中止しました。

Broadcom社(米国)、Lumentum社(米国)、Amphenol社(米国)、II-VI社(米国)などの光トランシーバーのOEM企業は、2020年の年次報告書の中で、COVID-19の流行が世界中の生産施設に影響を与え、信頼できるサプライヤーからの供給が途絶えたことを報告しています。

牽引要因:クラウドベースのサービスに対する需要の高まり

クラウドコンピューティングとは、インターネット上にデータを保存し、遠隔地のサーバーからアクセスするプロセスです。ユーザーはいつでもデータにアクセスできるため、インフラにかかる資本コストを大幅に削減します。ここ数年、クラウドコンピューティングアプリケーションは、一般消費者向け分野だけでなく、ビジネスアプリケーション分野でも大きな成長を遂げています。インターネットデータトラフィックの増加や、スマートフォンなどのスマートガジェットの需要の高まりが、クラウドベースのサービスの成長を促進しており、光トランシーバー市場にとってのチャンスが拡大しています。これは主に、自社サーバーと比較してクラウドコンピューティングが確実な信頼性を提供することによるものです。Amazon(米国)、Microsoft(米国)、Google(米国)などのクラウド企業の存在は、膨大な量のデータを管理するために、より高い帯域幅と高速のデータレートを実現する、光トランシーバの市場を加速させています。

クラウドコンピューティングの出現は、企業に新たなビジネス機能と機会をもたらしました。SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)などのクラウドベースのサービスを利用することで、中小企業や一般消費者は、ローカルに存在するコンピューティングソリューションに代わって、さまざまなサービスを利用することができます。クラウドコンピューティングがもはや特別な技術ではなく、組織の中で一般的になってきていることを考えると、SaaS(Software as a Service)は、使いやすさという複数の利点を備えた新しいクラウドベースのサービスです。クラウドコンピューティングでは、ユーザーは、Amazon(米国)のAWSのような第三者が遠隔地でホストするサーバー上で、あらゆるソフトウェアアプリケーションをカスタマイズして管理することができ、さらにインターネットを介してサーバー上のデータにアクセスすることができます。しかも、SaaSでは、ユーザーは利用料を支払うだけで、すでに開発されたクラウドベースのソフトウェアアプリケーションにアクセスすることができるため、ユーザー側でソフトウェアのメンテナンスをする必要がありません。SaaSの例としては、Salesforce、Microsoft Office 365、Amazon Web Services、Zoom、Slackなどが挙げられます。

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