油脂の市場規模、2026年に2,852億米ドル到達予測

油脂の市場規模は、2021年の2,367億米ドルからCAGR3.8%で成長し、2026年には2,852億米ドルに達すると予測されています。同市場は、消費者間で植物性油脂など健康的な商品への意識が高まっていること、従来の油脂に対する健康面での懸念、加工食品や焼き菓子の消費が増加していることなど、多くの要因によって成長の可能性が期待されています。

また、植物性油脂は、食品以外にも、石鹸、洗剤、塗料、油脂化学製品などの工業用途にも使用されるようになっており、中でもバイオディーゼルはその代表格です。

COVID-19の 油脂類市場への影響

世界各国で油脂の需給はCOVID-19危機によって変化し、その価格に関する不確実性が高まっています。Wilmar InternationalやMehwah Groupなどの植物油のトップメーカーによると、最も多く生産されているパーム油は、需要が減少傾向にあり、インドネシアやマレーシアでの生産が抑制されることでマイナスの影響を受けました。市場の安定を維持するために、各国で努力がなされています。インドネシアのパーム油生産者協会(GAPKI)によると、2019年から2020年の1月に中国への輸出が57%も急減したと報告されています。インド、中国、米国などでは、ロックダウン中の事業を継続するために、政府による公的免除により、企業はかなりの影響を軽減することができました。

牽引要因:食用需要の増加による植物油の消費増加

パーム油、ひまわり油、大豆油、菜種油などの食用油は、高品質で均一な油を作るために、脱ガム、中和、漂白、脱臭などの様々な方法で精製されます。精製工程では、不純物とみなされる微量成分を物理的または化学的に分離します。高品質の食用油は主に精製油と呼ばれており、1価不飽和脂肪酸が多く含まれています。

高度な技術で作られた高品質の油は、豊富な栄養源と考えられています。そのため、用途の拡大や人口の増加に伴い、消費量は年々増加しています。消費者は味を維持しながら栄養価を高めるために、より健康的な代替品を選ぶようになっています。高品質な油への需要に応えるため、メーカーは加工技術を向上させ、製品ポートフォリオを強化しています。ADM社(米国)は、Novozymes社(デンマーク)と共同で、油脂業界に革命をもたらす技術を開発しました。この技術は、開発プロセスに酵素を利用することで、高品質な食用油の製造を可能にしました。

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