リチウムイオン電池用アノードの市場規模、2026年に210億米ドル到達予測

リチウムイオン電池用アノードの市場規模は、2021年の84億米ドルからCAGR19.9%で成長し、2026年には210億米ドルに達すると予測されています。電気自動車の需要拡大に加え、産業用リチウムイオン電池の需要が、市場の成長を後押ししています。さらに、リチウムイオン電池用アノード業界の有力企業が実施している協定や、工場拡張などの戦略が、同業界全体の成長を促進しています。

COVID-19 のリチウムイオン電池用アノード市場への影響

COVID-19パンデミックにより、世界のサプライチェーンに混乱が生じ、原材料やその他投入物の不足により、自動車、船舶、エネルギー貯蔵などの様々な産業の成長が影響を受けています。同様に、交通手段の制限、旅行の制限、製造活動の停止などが、リチウムイオン電池アノード市場の成長を妨げています。購入と使用のパターンが大きく変化しているため、様々なリチウムイオン電池材料の売上が減少しています。

牽引要因:電気自動車の需要の増加

リチウムイオン電池は、電気自動車の動力源となります。バッテリーEV(BEV)やプラグインハイブリッドEV(PHEV)の普及は、必然的にリチウムイオン電池の採用を後押ししており、今後もその傾向は続くと予想されています。これは、リチウムイオン電池の主要な構成要素の1つである、リチウムイオン電池アノードの需要を促進しています。消費者の間でEVの普及が進んでいることが、このような省エネで公害の少ない自動車の市場を後押ししています。バッテリーの技術向上により、エンジンのメンテナンスの必要性が減り、有害な廃油や燃料燃焼エンジンによる汚染が減少したことで、EV市場は拡大しています。EVは、自動車産業および交通システムの未来を担うものと考えられており、その普及により、リチウムイオン電池の需要が増加すると考えられます。

抑制要因:電池の保管・輸送に関する安全問題

電池には、酸や水銀・鉛などの重金属を含む危険な化学物質が含まれています。2007年7月に英国では、リチウムイオン電池の火災で、13万2,000リットル以上の化学物質が燃え、主要な自動車道路2本が閉鎖されるという事故が発生しました。また、乗客が携行する機器の電池の故障により、航空会社で発生する火災・発煙事故が多発しており、航空・安全の専門家の間で懸念事項となっています。すべての電池は、充電されているものとして扱われ、保管には注意が必要です。また、車載用などの大型リチウム電池は、不適切な表示によっては鉛電池と間違われることもあり、保管の際には正しく分別および分類する必要があります。

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