溶剤系接着剤の市場規模、2026年に85億米ドル到達予測

溶剤系接着剤の市場規模は、2021年の76億米ドルからCAGR2.3%で成長し、2026年には85億米ドルに達すると予測されています。同市場は、溶剤ベースの接着剤の持つ、せん断強度と剥離強度という、優れた特性により牽引されています。また、市場は、建設および自動車用途の増加とAPAC(アジア太平洋)地域での需要の増加に支えられています。

COVID-19の溶剤系接着剤市場への影響

COVID-19は、自動車部門に多くの課題をもたらし、米国、ドイツ、英国、イタリア、韓国、スペイン、日本などの主要先進国が、悪影響を受けています。ボストンコンサルティンググループの調査によると、ワクチンの開発に向けた進展が報告される一方で、そのリスクが課題となっています。欧米での自動車部門の売上がCOVID以前の水準に回復するのは、早くても2023年と予測されています。

COVID-19は、建設業界にも多くの課題をもたらしました。米国、ドイツ、英国、イタリア、韓国、スペイン、日本など、主要経済国は、パンデミックによる深刻な影響を受けました。社会的な距離を置く措置、サプライチェーンの混乱、労働力不足などにより、ほとんどの国で建設活動が停止しています。負債が多く、手元資金が少ない建設会社は、資金繰りの危機に直面しました。一方で、コロナウイルスの発生により、仮設病院や検疫所の建設が増加しています。

牽引要因:医療機器の需要増加

COVID-19パンデミックの発生により、ヘルスケアおよび医療機器分野の需要が拡大しています。人工呼吸器、パルスオキシメーター、酸素濃縮器/生成器、シリンジポンプなどの医療機器が大量に使用されています。これにより、医療業界での溶剤系接着剤の使用が増加しています。

平均寿命の延びに伴う高齢化社会の到来は、医療機器の需要を促進します。新興国では、経済的繁栄、医療意識の高まり、人口の高齢化などにより、医療機器や関連処置を含むヘルスケア製品およびサービスの消費が増加しています。医療費の支出が継続的に増えていることから、医療機器の売上が増加し、米国を拠点とする医療機器企業の成長を促進しています。世界銀行によると、サハラ以南のアフリカと南アジアを除くすべての地域で、過去20年間に医療費が増加しています。そのため、医療業界の成長が溶剤系接着剤の市場を牽引すると予想されます。

抑制要因:需要に影響する原材料価格の変動

溶剤系接着剤メーカーが製品のコスト構造を決定する際に考慮しなければならないのは、原材料の価格と入手のしやすさです。PP、紙、PVC、接着剤、剥離ライナーは、溶剤系接着剤の製造に使用される原材料です。これらのほとんどは石油由来であり、商品価格は原材料価格の影響を受ける傾向があります。原油価格は、世界的な需要の増加や中東地域の情勢不安などにより、過去に大きく変動したことがあります。原材料コストの変動と入手可能性の不確実性は、市場にマイナスの影響を与えています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]