迅速微生物検査の市場規模、2026年に67億米ドル到達予測

迅速微生物検査の市場規模は、2021年の42億米ドルからCAGR9.4%で成長し、2026年には67億米ドルに達すると予測されています。市場の成長は、感染症の早期発見への関心の高まり、技術の進歩、研究開発への資金提供の増加、感染症の発生率の増加などが要因となっています。

COVID-19が迅速微生物検査市場に与える影響

COVID-19パンデミックの出現は、世界中の医療のあり方を大きく変え、迅速微生物検査市場にも大きな影響を与えています。同市場は、製品のタイムリーな送達、製品やサービスへの需要の偏りなど、製造やサプライチェーンにおける課題に直面しています。さらに、熟練した検査技師の不足、業務、研究・学術機関への不十分な資金提供、ロックダウンによる販売後サービスにおける課題などにより、エンドユーザーへの迅速微生物検査製品の供給が減少しています。主要なエンドユーザーのひとつである研究機関が、パンデミックの影響で一時的に閉鎖されたため、エンドユーザーはここ数ヶ月で多大な影響を受けています。

一方、この状況下でありながら、産業界は徐々に回復しており、供給・流通経路も再開しています。また、米国、ロシア、中国、インドなどの主要国では、SARS-CoV-2関連のワクチン、診断テストキット、医薬品などの研究活動が活発化しており、迅速微生物検査の需要が高まっています。

牽引要因:感染症や癌の発生率の増加

HIV、結核、マラリア、肺炎など、さまざまな感染症の発生率が増加しています。このことに伴い、病原体に対する微生物のスクリーニング、同定、感受性試験を正確に行う、迅速微生物検査技術の需要は、今後も大きな成長を遂げると予想されます。

市場機会:新興国における成長

インド、韓国、ブラジル、メキシコなどの新興国は、迅速微生物検査市場を運営するプレイヤーに大きな成長機会を提供しています。これは、規制障壁の低さ、医療インフラの整備、患者数の増加、感染症の蔓延、医療費の増加などに起因しています。中でも一部の国は、先進国よりも適応性が高く、ビジネスに応じた規制政策がとられていることから、市場の主要プレイヤーは新興国に注目しています。

抑制要因:高額な資本投資と低い費用対効果

効率的な迅速検査の発見、開発、検証には多額の資本投資が必要です。また、第3相試験では約30%の薬剤が失敗するなど、臨床試験では薬剤の消耗が激しいため、診断薬メーカーは大きな財務上の課題にさらされています。体外診断用医薬品(IVD)の承認を規制当局から得るためには、メーカーは第3相臨床試験を成功させる必要があります。臨床試験を実施し、厳しい規制要件に対応するためには莫大な投資が必要となります。このことは、小規模な企業にとって、検査薬を開発する能力およびイノベーションに深刻な影響を与えます。そのため、多額の設備投資とともに、費用対効果の低さが迅速微生物検査市場の成長を妨げています。

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