VCSELの市場規模、2026年に33億米ドル到達予測

VCSELの市場規模は、2021年の14億米ドルからCAGR18.8%で成長し、2026年には33億米ドルに達すると予測されています。シングルモードVCSELからマルチモードVCSELまで、さまざまなタイプのVCSELが世界中で展開されています。マルチモードVCSELでは、レーザー共振器内に2つ以上の光学モードが許容されるため、3Dセンシングや短距離での高データレート伝送に使用されています。

COVID-19のVCSEL市場に対する影響

COVID-19パンデミックは、世界的な脅威となっており、VCSEL市場にも影響を与えています。2020年のスマートフォンの出荷台数が2019年に比べて10%減少したことにより、同市場はマイナスの影響を受けています。VCSELの主要なスマートフォンOEMであるApple(米国)は、2019年から2020年の間に1.6%の成長を見せましたが、その他のメーカーは同期間に12%の落ち込みを経験しています。アップルは他のメーカーに比べてVCSELの主要な顧客であったため、VCSELの出荷の落ち込みの影響は深刻ではありませんでした。2021年には市場全体が回復傾向にあると予想されているものの、商業・工業、軍事などの一部のセグメントの回復はやや遅れることが考えられます。

牽引要因:スマートフォンでの3Dセンシングアプリケーションの採用拡大

VCSELは、スマートフォンの3Dセンシングアプリケーションで重要な役割を果たしています。フラッドイルミネーター、ドットプロジェクター、近接センサーなどを用いた3Dカメラセンシングは、すべてVCSELレーザーコンポーネントをベースにしています。現在、スマートフォンのハイエンドモデルには、物体をスキャンして3D表示するカメラが標準装備されています。このカメラと適切なソフトウェアを組み合わせることで、ユーザーは光量や動き、質感などを従来よりも正確に把握することができます。VCSELには、低コスト、光学効率、低消費電力、波長安定性、高い変調率などの特長があります。このため、市場では3Dセンシング用途にVCSELを採用するケースが増加しています。VCSELを用いた3Dセンシングの技術的進歩により、スマートフォンは単純な顔認識やロック解除のアプリケーションにとどまらず、その機能は、カメラを利用した3Dオブジェクトの認識、モデリング、AR(拡張現実)などの複雑なアプリケーションにまで拡張されています。Apple(米国)が3Dセンシング用途のスマートフォンにVCSELを搭載したことで、Samsung(韓国)、Xiaomi(中国)、Huawei(中国)、BBK Electronics(中国)などの競合他社がいち早くVCSEL技術を採用したため、この技術の需要が高まっています。スマートフォンプレーヤーからの需要の増加は、市場におけるVCSELの採用の主要な推進要因になると予測されます。

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