二酸化チタンの市場規模、2026年に279億米ドル到達予測

二酸化チタンの市場規模は、2021年の209億米ドルからCAGR5.9%で成長し、2026年には279億米ドルに達すると予測されています。同市場は、建設、自動車、一般産業における塗料およびコーティング用途により推進されています。また、塗料およびコーティング用途では、中国やインドを中心としたAPAC(アジア太平洋)地域の需要が、市場を支配しています。

COVID-19による酸化チタン市場への影響

2020年、COVID-19とそれに伴う世界各地でのロックダウンにより、酸化チタン市場の成長率が低迷しました。特に自動車産業は、経済危機によるショールームの閉鎖などにより、多大な被害を受け、個人の自動車や商用車の需要が減少しています。また、建築・建設業界では、業者は、原材料の入手が困難なため、材料費の高騰やプロジェクトの完成の遅れに耐えなければなりません。これらの要因はすべて、塗料・コーティング事業にマイナスの影響を与えます。パンデミックの発生に伴い、二酸化チタンの需要は、塗料やプラスチックなど最終用途での消費とともに減少しました。

牽引要因:世界的に拡大する建設業

塗料・コーティング剤の需要を押し上げている主な要因の一つに、世界各地の建設業界の活況があります。国勢調査局によると、米国では、2021年4月の総建設額は2020年4月と比較して9.8%増加しました。APAC地域は建設産業の最大市場であり、中国、インド、その他の東南アジア諸国が建設活動の一大拠点となっています。建設業界の成長は、急速な都市化と工業化、購買力平価(PPP)の上昇、高い生活水準、可処分所得の増加によってもたらされています。また、中国は、建設分野における二酸化チタンの主要市場でもあります。

二酸化チタンは、建築用塗料やコーティング剤に使用されています。建築用塗料には耐紫外線性や耐水性が求められ、特殊なコーティングには耐薬品性や耐腐食性が求められます。二酸化チタンは、太陽からの紫外線に耐え、塗装した外観を長期間維持できる耐久性に優れた塗料となります。二酸化チタンは、耐色落ち性、耐チョーキング性、耐クラック性に優れているため、外装用の塗料やコーティング剤に使用されます。さらに、酸化チタンは光触媒機能を持ち、セルフクリーニングを可能にし、バクテリア、藻類、菌類、汚染に対する保護を提供します。二酸化チタンを塗料に使用することで、簡単に塗布でき、外観が長持ちし、塗装回数が少なくて済み、表面の清掃が容易になります。消費者の高い可処分所得とともに、購買力が高まり、生活水準も向上します。これらの要因により、室内装飾や住宅リフォームの需要が高まり、装飾用塗料やコーティング剤の需要が急増し、建設分野における酸化チタン市場の成長が加速しています。

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