圧電デバイスの市場規模、2026年に354億米ドル到達予測

圧電デバイスの市場規模は、2021年の287億米ドルからCAGR4.3%で成長委し、2026年には354億米ドルに達すると予測されています。航空宇宙産業における高性能センサーのニーズの高まりや、圧電素子を用いたエネルギーハーベスティングの普及などが、同市場の成長を促進する要因となっています。

COVID-19による圧電デバイス市場への影響

COVID-19の発生により、2020年の圧電デバイスの出荷量が減少し、同市場にマイナスの影響を及ぼしました。その結果、同年前半は市場の成長トレンドが鈍化したと考えられます。この傾向は2021年の第1四半期まで続いています。一方、生産量の増加や、自動車、電子機器、産業機械などの需要の急増に伴い、2021年第3四半期には、圧電材料・デバイスの需要が急増することが予想されます。

牽引要因:航空宇宙産業に見られる高性能センサーへのニーズ

航空宇宙産業では、民間航空機や宇宙船、人工衛星などの製造、販売、サービスを行っています。この業界では、航空機、飛行機、ヘリコプター、潜水艦などの効率、耐久性、性能を向上させるために、先進的で改良されたソリューションが求められています。圧電ポリマーは、機械的強度が高く、軽量、加工が容易かつ迅速で、熱・化学的に安定しており、耐摩耗性に優れているため、航空宇宙産業で使用されています。また、圧電ポリマーは優れたセンシング特性を持っており、航空機構造の健全性を判断するために使用することができます。ポリマー材料は、光学センサーの支持媒体として採用され、車両のコンポーネント、サブシステム、および構造体の状態に関する最新情報を提供する統合車両健康システムを形成することができます。このようなシステムには、センサーがひずみ分布の変化を検出し、その信号をアルゴリズムで解釈するパッシブ型と、圧電アクチュエーターをポリマーマトリックス複合材料の表面に取り付け、その中に応答するセンサーを埋め込むアクティブ型があります。これらのセンサーは、異常や損傷の指標を識別・評価し、車両故障の発生を事前に予測します。このように、自己発電型の次世代センシングシステムは、さまざまな種類の自動車の衝撃損傷を検出するために重要な役割を果たしています。

抑制要因:鉛を含まない圧電材料の使用を義務付ける政府の厳しい政策

酸化鉛(PbO)を含まない圧電セラミックスを、鉛圧電セラミックスと呼びます。圧電セラミックスの中心的な材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)は、多様な用途に使用されています。欧州連合(EU)の有害物質規制(RoHS)により、環境への悪影響を避けるため、PZT材料の使用は制限されています。世界保健機関(WHO)によると、鉛は有害金属であり、人間の健康、特に幼児に深刻な影響を与えます。また、脳、骨、血液、肝臓、歯、腎臓などに害を及ぼします。さらに、工業製品や航空機のエンジンを通して空気中に放出され、長い距離を移動した後に地面に沈み、土壌の粒子に定着します。そのため、各国政府は、鉛を使用した機器の消費に厳しい規制を設けています。

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