シリコーン樹脂の市場規模、2026年に63億米ドル到達予想

シリコーン樹脂の市場規模は、2021年の48億米ドルからCAGR5.5%で成長し、2026年には63億米ドルに達すると予想されています。同市場は、工業分野、新興国の建設、自動車・輸送、電子産業などでのシリコーン樹脂の採用などにより、牽引されています。

COVID-19のシリコーン樹脂市場への影響

シリコーン樹脂市場には、The Dow Chemical Company(米国)、Evonik Industry AG(ドイツ)、信越化学工業 (日本)、カネカ(日本)、Wacker Chemie AG(ドイツ)などがあります。これらのサプライヤーは、アジア太平洋地域、欧州、北米、その他の国に製造拠点を持っています。シリコーン樹脂市場は、工業、建設、自動車、ヘルスケア、電気・電子機器などの最終用途部門がCOVID-19パンデミックの影響を受けているため、2020年から2021年にかけて成長が鈍化すると予想されます。中国は、パンデミックの影響が減少するとともに回復し、東南アジアとインドは大幅な成長が見込まれています。欧州と日本は限定的なペースでの市場成長が予測され、MEA(中東・アフリカ)・北米、中南米、中・東欧、その他の北東アジア市場では、緩やかな成長が見込まれています。

牽引要因:塗料・コーティング業界のシリコーン樹脂の需要増加

シリコーン樹脂は、耐熱性に優れているため、さまざまな最終用途で需要があります。建築・建設業界では、建材、セラミック、建築部材などの塗料の成分として使用されるケースが増えています。建物内で火災が発生した場合、膨張性塗料のバインダーとして使用されているシリコーン樹脂は、鉄やアルミニウムの構造物を一定時間保護するため、建物内の人々を安全に避難させることができます。また、火災時には蓄熱塗料が焼結層を形成し、鋼構造物を高温から隔離します。

耐熱性が高く、適切に選択されたフィラーとの反応が可能なシリコーン樹脂の導入により、膨張性塗料の技術は大きく進歩しました。これにより、鉄だけでなく、プラスチック、繊維、セルロース、木製品など、高度な耐火性を必要とする基材に適した新しいタイプの塗料が登場しました。

このような塗料は、石油・ガス産業や自動車産業、公共交通機関や貨物自動車に広く使用されています。また、新興国のインフラプロジェクトにも使用されています。塗料やバインダーの種類別に見ると、VOC規制の高まりを受けて、水性塗料が最も急速に成長していることがわかります。

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