滅菌サービスの市場規模、2026年に55億米ドル到達予測

滅菌サービスの市場規模は、2021年の41億米ドルからCAGR6.0%で成長し、2026年には55億米ドルに達すると予測されています。病院や医療機器メーカーなどのエンドユーザーは、GMP(Good Manufacturing Practices:適正製造規範)遵守のための政府の指令により、生産ライン全体での滅菌サービスの導入が進んでいます。政府や規制機関による医療業界への義務化は、同市場が大きく成長する主な要因となっています。滅菌サービス市場の成長は、院内感染の発生率の高さ、外科手術の数の増加、食品関連の滅菌への関心の高まり、製薬会社、病院、医療機器メーカーにおける滅菌サービスのアウトソーシングの増加などの要因によるものです。また、新興国における医療機器メーカーや製薬会社の成長、電子ビーム滅菌の増加、エチレンオキサイド滅菌の再導入、ヘルスケア産業の成長と新興国への業務委託などが、今後の市場プレーヤーに高い成長機会を提供すると予想されます。

COVID-19感染者の急増に伴い、個人の衛生管理に注目が集まり、フェイスマスクや手袋などの医療用不織布や、単回使用製品の生産が増加しています。このことが、今後数年間の滅菌サービス市場の成長をさらに促進すると予想されます。一方で、再処理された器具の安全性に関する懸念が、市場成長をある程度制限すると考えられます。

COVID-19の滅菌サービス市場への影響

パンデミックの影響による患者の流入で、病院が手狭になっており、患者数の増加に対応するため、仮設病院も設置されています。病院内でのHAIが増加しているため、滅菌サービスの需要が急増しています。北米では、医療費が増加していることや、臨時病院数が増えていることなどが、滅菌サービスの需要と導入を促進する要因となっています。

医療現場におけるCOVID-19の蔓延防止には、機器の滅菌が重要な役割を果たします。パンデミック時には、医療機器を適切に滅菌することで、機器を介した感染を防ぐことができます。また、手術器具、内視鏡機器、呼吸器系機器、再利用可能な血液透析装置などの除染が不適切に行われると、COVID-19が発生する可能性が高くなるため、医療機器の適切な滅菌サービスの需要が高まっています。このことを考慮して、政府や企業は滅菌能力を高めるために様々な取り組みを行っています。

牽引要因:外科手術件数の増加

世界各国で行われている外科手術数が大幅に増加しています。WHO(2019年)によると、毎年約2億3500万件の主要な外科手術が行われています。これは、肥満やその他の生活習慣病の有病率の増加、高齢者人口の増加、脊椎損傷やスポーツ関連の怪我の発生率の増加などが原因とされています。手術件数の増加に伴い、手術機器や医療機器の需要が高まっており、ひいては、医療現場における滅菌サービスの需要が認知されるようになりました。

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