ロボットエンドエフェクタの市場規模、2026年に44億米ドル到達予測

ロボットエンドエフェクタの市場規模は、2021年の19億米ドルからCAGR18.8%で成長し、2026年には44億米ドルに達すると予測されています。同市場は、設計変更に伴う費用対効果を考慮したモジュラー型エンドエフェクタの需要の拡大、インダストリー4.0などの産業の自動化の推進による重工業および非重工業での協働ロボットの採用、COVID-19の影響を軽減するための政府や官民企業による取り組みなどの推進要因により、成長の可能性を秘めています。

COVID-19がロボットエンドエフェクタ市場に与える影響

COVID-19のパンデミックの出現は、今や世界的な問題となっており、ロボットエンドエフェクタ市場にも影響を与えています。ほとんどのロボットエンドエフェクタメーカーがこの危機の影響を受けており、中期的な影響が予想されています。これは主に、アジア太平洋地域、欧州、北米、南米、その他の国で、自動車会社、電気・電子機器製造業、金属・機械産業の操業が一時的に停止したことによるものです。その結果、市場のプレーヤーの売上高の減少が報告されています。

例えば、ABB(スイス)のロボティクス&ディスクリートオートメーション部門の2020年第2四半期の売上高は、COVID-19の影響もあって、前年同期比で26%減少しました。しかし、2020年第3四半期は、2019年同期比で3%の減少にとどまり、状況は改善しました。また、2020年3月には、SEAT(スペイン)、Ford(米国)、日産(日本)などの自動車会社が、従業員保護や政府の勧告に従うよう各組合からの圧力が高まったため、スペイン国内の工場での生産を停止しました。スペインは欧州第2位の自動車生産国であり、自動化が進んでいることから、工場の操業停止はエンドエフェクタ市場に影響を与えました。

牽引要因:協働ロボットの利点による採用の増加

変化の激しい産業界では、協調型エンドエフェクタの需要が高まっており、消費財産業のパッケージング部門を中心に見受けられます。パッケージングの形状、サイズ、表面、または重量が常に変化しています。協働ロボット(コボット)は、自律的に動作する一般的な産業用ロボットとは対照的に、共有された作業空間で人間と一緒に作業するように設計されたシステムです。1994年に始まった比較的新しい概念で、実際に使用されるようになったのはここ10年のことです。協働ロボット市場は、自動車、電気・電子産業から医薬品・化粧品、食品・飲料産業まで、あらゆる主要産業で存在感を示し、2021年から2026年の間に42.8%の高いCAGRを記録すると予想されています。この技術を何らかの形で開発・販売している企業は約42社あります。

欧州では、政府がインダストリー4.0などの産業の自動化を強力に推進していることから、市場シェアの大半をこの協働ロボットが占めると推定されています。このロボットは、ピックアンドプレース、ビンピッキング、組み立て、研磨、バリ取り、機械の手入れ、接着、ディスペンシング、およびパッケージングなど、さまざまな作業を行うことができます。製造業やマテハンの分野では、あらゆる業界の現場作業者を支援することが求められており、そのために協働ロボットの開発や導入が必要とされています。

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