近赤外線イメージングの市場規模、2026年に16億米ドル到達予測

近赤外線(NIR)イメージングの市場規模は、2021年の8億米ドルからCAGR14.0%で成長し、2026年には16億米ドルに達すると予測されています。この成長の要因には、外科手術数の増加、従来の可視化方法と比較したNIRイメージングの利点、NIRイメージングモダリティの技術的進歩などが挙げられます。しかし、承認プロセスに時間がかかり、対象となる蛍光剤の入手が制限されることが、今後の市場成長を一定程度制限すると考えられます。

COVID-19が近赤外イメージング市場に与える影響

COVID-19の発生は、インターベンショナルニューロロジー機器を含む医療機器業界のあらゆる側面に影響を与えています。COVID-19パンデミック状況下での外科手術の管理には、かなりのばらつきがあります。患者はCOVID-19をおそれ、他の患者や医療従事者との接触を避けており、病院への来院者数は大幅に減少しました。脳卒中、心筋梗塞、各種がんなど、さまざまな急性疾患や重篤な疾患の発症率の低下が確認されています。近赤外線イメージング市場は、選択的手術が一時的に延期されることで影響を受けると予想されています。また、ロックダウンによる製造施設の閉鎖はサプライチェーンを混乱させ、臨床試験への参加者の減少は、2020年の近赤外線イメージング市場全体の成長にさらなる影響を与えています。

牽引要因:外科手術数の増加

癌、心血管疾患、神経血管疾患、消化器疾患などの疾患の有病率や発生率の上昇に伴い、外科手術数は増加傾向にあります。また、美容整形や外傷などによる手術件数も増加しています。NIRイメージングは、形成外科・再建外科、腫瘍外科、消化器外科、心臓血管外科、心臓外科、神経血管外科などの外科手術の際に、術中画像として使用されます。また、同時に、これらの手術中の血流、組織の生存率、灌流の評価を可能にします。癌の手術では、NIR画像は癌組織と正常組織の境界を明確にするためのポジティブマージンの確立に使用されます。

抑制要因:承認プロセスの長さ

現在、FDA(米国食品医薬品局)で承認されているNIR蛍光色素は、インドシアニングリーン(ICG)(1959年に臨床使用が承認)とメチレンブルー(MB)の2種類のみです。しかし、ICGとMBはいずれも血中濃度が高く、腫瘍や正常組織に対する特異性がないため、蛍光画像誘導手術には不向きな蛍光色素です。標的組織の可視化は,主に蛍光剤の有効性に依存しており,標的組織と隣接する正常組織への分子の取り込み量の違いに起因します。ターゲット蛍光剤は、目的とする組織の可視化を可能にし、臨床結果を向上させます。しかし、米国食品医薬品局(FDA)の承認が得られないため、導入が制限されています。

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