オフショア支援船の市場規模、2026年に268億米ドル到達予測

オフショア支援船の市場規模は、2021年の220億米ドルからCAGR4.0%で成長し、2026年には268億米ドルに達すると予測されています。市場の成長は、オフショアの石油・ガスおよび再生可能エネルギー分野への旺盛な投資に牽引されています。また、深海での活動の増加や老朽化したオフショアインフラの廃止は、オフショア支援船市場に有利な機会を提供すると考えられます。

COVID-19がオフショア支援船市場に与える影響

国際的な事業展開を行っている船舶会社では、乗組員の長期滞在を余儀なくされ、国ごとの渡航・検疫規制に対応しなければなりません。また、世界各地での検疫の状況によっては、乗組員の交代が遅れることもあります。さらに、もう一人のクルーが検疫を受けていたために、ダブルクルーの費用を支払わなければならないこともあります。Tidewater社は、パンデミックに伴う摩擦コストとして2,000万米ドルを計上しました。これには、旅費や給料の増加、検疫のための船員の費用、オフハイヤーの船を寝かせておくための燃料費、そのコスト増加分などが含まれています。さらに、4,000~5,000重量トンのプラットフォームサプライシップ(PSV)の需要はパンデミックの影響で大幅に減少し、1,500~3,000重量トンの小型浅海艇はジャッキアップ掘削の崩壊により底をつきました。BPは、2020年の第1四半期に10億米ドルの損失を計上し、年間予算を約120億米ドルまで削減する見込みです。同様に、Shellは、現在の石油価格危機とCOVID-19パンデミックの発生により、株主への配当を維持するために120億米ドルの融資を確保しました。さらに、世界の貿易と輸送が事実上停止しているため、坑井の建設や計画的なメンテナンスは大幅に遅れており、撤退するケースも想定しています。このように、COVID-19はオフショア支援船市場の成長を妨げています。

牽引要因:洋上風力発電所建設と、洋上石油・ガス探査の可能性

世界のエネルギー需要に影響を与える重要な要因の一つは、人類の人口増加です。国連のWorld Population Prospectsでは、世界の人口は2017年の76億人から2050年には98億人に増加すると予測しています。この事によるエネルギー需要の増加には、石油・ガス、再生可能エネルギー、火力発電、原子力発電など、さまざまなエネルギー源で対応する必要があります。BP Statistical Review of 2019によると、2018年末時点で世界には未発掘の1兆7297億バレルの石油埋蔵量があります。この埋蔵量の存在は、井戸掘削や生産活動の需要につながり、それがオフショア支援船市場の成長を支えています。さらに、アジア太平洋地域のようなエネルギー需要の高い地域では、海洋生産の増強が計画されています。インドはインド洋に、中国は南シナ海にそれぞれ海底油田・ガス田を有しており、大きな可能性を秘めています。アジア太平洋地域以外では、アフリカのオフショア地域、特にアフリカ西部で大きな海底資源の発見がなされています。

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