塞栓療法の市場規模、2026年に50億米ドル到達予測

塞栓療法の市場規模は、2021年の34億米ドルからCAGR8.0%で成長し、2026年には50億米ドルに達すると予測されています。末梢血管疾患、肝臓がん、脳卒中、子宮筋腫などの増加に加え、低侵襲手術への関心の高まり、官民組織による研究への投資・資金・助成金の増加、市場における技術的進歩などが、今後の市場成長を促進すると考えられます。

COVID-19の 塞栓療法市場への影響

COVID-19の影響により、塞栓療法市場はビジネスの損失を目の当たりにしており、この傾向は2020年12月まで続くと予想されます。規制やガイドラインの変化が、業界の成長を妨げています。世界の主要な規制当局(CDC、WHO、MHRA、TGA、EMAなど)は、がん患者が健康な成人よりもCOVID-19感染のリスクが高いことを確認しており、病院やがん治療センターでは、スクリーニング、診断検査、外科手術などが厳しく制限されたり、延期されたりしています。これにより、塞栓療法市場に混乱が生じることが予想されます。

牽引要因:ターゲット人口の増加

塞栓療法機器市場は、過去10年間で安定した成長を遂げています。これは、対象となる患者層の増加により、手術数が増加しているためです。CVDは重要な対象疾患であり、その重要性と有病率の高さから、効果的な治療法の研究対象となっています。2017年の時点で、世界で2億人以上の人が末梢血管疾患に苦しんでいます。これらの疾患の有病率は年齢とともに上昇し、80歳以上の年齢層では20%以上の有病率を示しています。

塞栓療法は成功率が高く、術後の合併症が少ないことに加え、肝臓がんや肝細胞がんの発生率が上昇していることから、近い将来、塞栓療法機器の需要がさらに高まると考えられます。肝臓がんは、男性では5番目に多く、女性では9番目に多いがんです。世界では、2018年に84万件以上の新規症例が診断されました。さらに、過去10年間で、英国では腎臓がんの罹患率が42%増加しました。

抑制要因:代替療法の強力な市場ポジショニング

肝臓がん、子宮筋腫、出血性脳卒中、その他の出血性疾患の治療に有効な治療法が利用可能であることが、市場成長の主な抑制要因となっています。例えば、がん治療においては、外科手術、化学療法、放射線療法などの治療法が好まれます。これは、従来のがん治療に対する個人の意識が高いこと、先進的な治療法の採用率が低いこと、がん専門医が従来の治療法からの移行に消極的であることなどが原因です。

市場機会:塞栓療法機器の用途の拡大

塞栓療法の用途は拡大し続けています。当初、塞栓療法は消化管出血のコントロールに適用されていましたが、近年では、肝臓、脾臓、腎臓の固形腫瘍、内臓および固形臓器の動脈瘤、中枢神経系、肺循環、頭頸部、体幹、四肢の血管奇形、子宮筋腫、前立腺肥大症などの非手術的管理など、様々な適応に採用されるようになっています。

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