歯科矯正用品の市場規模、2026年に83億米ドル到達予測

歯科矯正用品の市場規模は、2021年の54億米ドルからCAGR9.1%で成長し、2026年には83億米ドルに達すると予測されています。不正咬合の増加や、歯科矯正治療にかかる費用への関心の高まりなどの要因が、市場の成長を促進すると予想されます。また、各国政府が行っている歯列矯正治療に対する取り組みや、先進的な歯列矯正用品入手の可能性も、今後の需要を押し上げる要因になります。

COVID-19の歯列矯正用品市場への影響

COVID-19パンデミックにより、歯科矯正用品市場は短期的にマイナス成長となりました。これは、病院へのアクセスが大幅に減少し、矯正歯科医院が一時的に閉鎖されたことにより、歯科治療費が減少したためです。米国歯科医師会(ADA)によると、米国の歯科医療費は、2020年に66%減少し、2021年には32%減少すると予想されています。歯科医院での毎月の予約数が減少したことにより、歯科矯正用製品の売上は減少しました。病院や歯科医院の再開、テレデンティストリーの普及、監禁措置の緩和などにより、この市場の成長は今後数ヶ月でペースアップすると予想されます。

牽引要因:不正咬合や顎の病気の有病率の増加

不正咬合は、子供や青年に見られる最も一般的な形態の歯列矯正要因です。一般的な歯列不正には、交差咬合、開咬、過咬合、スペーシングなどがあります。歯列不正を効果的に治療するためには、固定式歯列矯正装置や取り外し可能な歯列矯正装置などの歯科矯正用品が最もよく使用されます。さらに、可処分所得の増加、口腔衛生意識の高まり、各国での歯科医院の増加などが、市場の成長を促進することが考えられます。

抑制要因:高度な歯科矯正治療のコスト高

新興国の人々は価格に敏感なため、低価格の製品を好みます。メキシコ、ペルー、インド、フィリピンなどの発展途上国では、歯列矯正治療の費用は先進国に比べて低いものの、歯列矯正装置への購買力が低いため、国民の大部分がこれらの治療を受けることができません。このため、先進国だけでなく発展途上国でも、歯科矯正治療のコスト高から需要と普及が制限されています。

市場機会:アジア太平洋地域を中心とした新興市場

中国、インド、ブラジル、メキシコなどの新興市場は、歯列矯正用品市場のプレイヤーに大きな成長機会を提供すると予想されます。これらの市場の成長は、増加する患者の存在、中間層の可処分所得の増加、公的機関や民間団体による矯正治療への注力などに起因しています。新興国での成長機会を活用するために、プレイヤーは市場での存在感を高め、顧客を開拓するための戦略的な開発を行っています。

また、プレイヤーは、3Dスキャン、診断、治療結果の可視化、治療計画、カスタムアプライアンス、カスタムラボ製品など、エンドツーエンドのデジタルソフトウェアソリューションを開発するための戦略的投資にも力を入れていれており、患者ごとカスタマイズされた歯列矯正装置の作成などに役立てています。これにより、患者は歯科医院に通う回数を減らすことが出来ます。

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