熱電モジュールの市場規模、2026年に8億7200万米ドル到達予測

熱電モジュール(TEM)の市場規模は、2021年の5億9300万米ドルからCAGR8.0%で成長し、2026年には8億7200万米ドルに成長すると予測されています。世界では、バルク型の熱電モジュールから薄膜型の熱電モジュールまで、さまざまなタイプの熱電モジュールが導入されています。マイクロ熱電モジュールは、サイズに制約があるため、通信機器に広く採用されています。

COVID-19の熱電モジュール市場に与える影響

COVID-19パンデミックは、世界的の全ての産業に影響を及ぼしており、熱電モジュール市場もその例外ではありません。このパンデミックの熱電モジュール市場への影響は、その用途によって異なります。工業用、航空宇宙用、自動車用の熱電モジュールは、その用途が減少しているため、マイナスの影響を受けています。また、家庭用電化製品も当初は減収となりましたが、2021年以降は回復する見込みです。通信および医療分野は、遠隔通信や医薬品・ワクチンの保管・輸送、医薬品研究の需要が伸びているため、COVID-19による減少は最小限にとどまりました。一方、2020年は市場全体の回復が期待される中、自動車、航空宇宙などの一部セグメントでは、回復が遅れることが予想されます。

牽引要因:従来のシステムに対する熱電モジュールの利点

熱電モジュールは、従来の蒸気圧縮式冷却システムと比較して、コンパクトで、メンテナンスが少なくて済みます。また、振動や騒音が少なく、温度をより正確に制御することができます。小型のヒートポンプとして機能することで、装置の片側から反対側へ熱を伝えます。さらに、モジュールの2面間の温度差を利用した発電が可能です。熱電モジュールは、家電製品では、携帯型冷蔵庫や家庭用冷蔵庫、携帯型アイスボックス、飲料用缶クーラーなど、少量の冷却によく使われています。

抑制要因:固有のデメリットと設計の複雑さ

熱電モジュールの最大の欠点は、効率の悪さです。モジュールに電流を流すと大量の熱が発生し、それが各アプリケーションで発生する熱に加算されます。大規模なアプリケーションでは、過剰な熱の発生は、ファンを追加することで熱を除去します。しかし、これには多くの電力が必要となり、非常に高価な対処方法となってしまいます。熱電モジュールは物体の加熱・冷却に用いられ、0.01℃以下の安定性など高い温度精度が要求されます。熱電モジュールは自動車や家電などの用途にも使用されるため、設計の複雑さが伴います。

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