医療用カメラの市場規模、2026年に41億米ドル到達予測

医療用カメラの市場規模は、2021年の29億米ドルからCAGR7.3%で成長し、2026年には41億米ドルに達すると予測されています。この市場の成長は、外科手術の増加、内視鏡手術の需要の高まり、技術の進歩、内視鏡検査や腹腔鏡検査施設への投資の増加などが主な要因となっています。一方、医療用カメラの高額なコストは、大きな抑制要因となっています。また、製品の製造中止、訓練を受けた医療従事者の不足、再生品の利用なども、市場の成長をある程度抑制すると思われます。

COVID-19の医療用カメラ市場への影響

COVID-19の影響により、世界各国の医療サービスに支障が出ています。いくつかの国では、診断手順の延期を余儀なくされています。このような医療処置や手術の遅れは、医療用カメラ市場に悪影響を及ぼしています。

牽引要因:外科手術の増加

医療用カメラを必要とする外科手術の数が増加しています。高齢者人口の増加や、慢性疾患の罹患率の上昇により、手術件数が増加しており、同時に医療機器の需要が急増しています。世界の多くの国では、高齢者人口増加の課題に直面しています。国連(UN)によると、65歳以上の高齢者は、2019年の7億300万人から、2050年には15億人に倍増すると推定されています。内視鏡や顕微鏡手術用カメラを使用した、非侵襲的な手術は、従来の手術に比べて合併症が少ないため、高齢者に好まれています。

抑制要因:医療用カメラのコスト高

低メガピクセルのカメラで撮影した画像は、拡大、トリミング、プリントの作業により、画質が低下するという欠点があります。そのため、様々な利点を持つ高画素カメラの需要が高まっています。

市場機会:アジア太平洋地域の新興国

アジア太平洋地域は、医療用カメラ市場に大きな成長機会をもたらします。患者数の多さ、ヘルスケア産業の急速な拡大、メーカー施設の新興国へのシフトなどの理由から、アジア太平洋地域には大きな成長機会があります。世界で最も人口の多い国である中国とインドは、高齢者人口の急増とそれに伴う眼科・皮膚科関連の疾患の増加により、膨大な患者数を抱えています。これらの疾患の治療には、内視鏡、網膜カメラ、口腔内カメラの使用が必要です。

課題:医療従事者の不足

内視鏡検査を行う医師や外科医が、世界各国で大幅に不足しています。米国医科大学協会(AAMC)によると、2020年までに米国では約1050人の消化器内科医が不足すると言われています。さらに、内視鏡検査の訓練を受けた専門家の不足は、アジア太平洋地域、ラテンアメリカ、ヨーロッパなどの地域にも及んでいます。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]