アスファルト添加剤の市場規模、2026年に47億米ドル到達予測

アスファルト添加剤の市場規模は、2021年の34億米ドルからCAGR6.8%で成長し、2026年には47億米ドルに達すると予測されています。道路建設プロジェクトの増加や、屋根材へのアスファルト添加剤の使用が増えていることなどが、市場の成長を促す主な要因となっています。

COVID-19のアスファルト添加剤市場への影響

COVID-19パンデミックにより、世界中でサプライチェーンが混乱し、建設プロジェクトが遅れました。その結果、経済が低迷し、建設業は原材料や労働力の不足、政府の規制により進行中のプロジェクトが停止するなど、深刻な影響を受けました。しかし、2020年の第3四半期には、多くの地方自治体が道路、高速道路、建築物などの建設作業の再開に向けた取り組みを始めました。

牽引要因:アジア太平洋地域のインフラへの投資増加

中国、インド、マレーシア、インドネシアにおけるインフラ支出の増加は、アジア太平洋地域の市場の成長に寄与する要因となっています。これは、同地域の経済拠点間の交通や接続性を向上させるために、公共インフラ開発プロジェクトの建設が増加していることに起因しています。

インド政府は、道路や橋の建設のための予算を増やしました。インドのインフラ部門は政府の注目分野の1つとなっています。インド政府は、2020年から2021年度の連邦予算において、道路や高速道路の建設に131億4000万米ドルの予算を発表しました。道路舗装用途への官民パートナーシップや外国からの投資は、アジア太平洋地域の経済における主要なトレンドであり、今後10年間の道路建設市場を牽引すると予想されています。アジア太平洋地域におけるインフラ開発や道路建設プロジェクトの増加が、今後のアスファルト添加剤市場の成長に寄与すると考えられます。

抑制要因 アスファルトの価格と供給量の変動

アスファルトは石油化学製品であるため、石油価格の変動はアスファルト価格に反映されます。石油化学製品の価格が変動すると、道路舗装に使用される主要原料であるアスファルトの供給が不安定になり、建設プロジェクトに影響を与えます。そのため、道路舗装の建設に、コンクリート、石膏、バイオアスファルトなどの代替品を使用する傾向が強まっています。

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