AGVおよびAMRの市場規模、2026年に140億米ドル到達予測

モバイルロボットのAGV・AMR市場は、物流や製造業における倉庫施設のスペースの最適化を可能にし、コストのかかるフルフィルメントセンターや配送センターを新設する必要性を減らすことができます。新しいセンターは継続して建設されていますが、それらはロボットやその他の自動化を念頭に置いた施設です。これらのロボットシステムは柔軟性があり、必要に応じて機能を追加したり削除したりすることが可能です。一方、人工知能(AI)、マシンビジョン、自動ピッキングや配置のための操作機能、ロボットの力学などの進歩により、物流や製造業とは別に、自律型移動ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)の新たな用途が見られるようになってきました。

AGV・AMRの市場規模は約35%の成長率で2026年には132億米ドルに達すると予想されています。AGVとAMRの両方を合わせると、今後5年間で150万台のインストールベースを超え、日々の業務活動においてモバイルロボットが新たな常識になると考えられます。

COVID-19パンデミック後のAGVおよびAMRは、物流や製造といった従来の収益源に加えて、ヘルスケア、消毒、小売・在庫管理、セキュリティ・検査、農業、病院補助、屋内・屋外配送、清掃、テレプレゼンス・遠隔操作、データプラットフォーム・リモートセンシングといった新しいアプリケーションを網羅した市場に及びます。そのコンポーネントやパーツには、モーションコントロール、バッテリー・充電器、カメラ・視覚センサー、LiDAR、センサーフュージョン、QRコード、無線通信など、が挙げられます。

主な要因と課題

インダストリー4.0やサプライチェーン4.0の一環として、製造業や物流の分野では、継続的な成長と持続可能性のための自動化が重要視されています。ロボットは、この自動化の重要な要素です。また、電子商取引の成長は、倉庫の自動化におけるAGV・AMRの需要な要因となっています。世界の電子商取引の売上高は過去10年間で年率20%成長し、2019年の3.5兆ドルから2026年には7.5兆ドルに達すると予想されています。同時に、オンライン小売の売上高のシェアも、2026年には22%になると予想されています。

先進国では人件費や賃金の高さが顕著で、フォークリフトのオペレーターの年間コストは5万ドルにもなります。フォークリフトを24時間稼働させなければならない場合、少なくとも3〜4人の運転手が必要になり、人件費にフォークリフトの投資コスト1万ドルを加えると、1台のフォークリフトにかかる年間コストは20万ドル以上になります。また、人工知能とディープラーニングも転換期にあり、現在の倉庫の運営方法に間違いなく影響を与えると思われます。2017年にRightHand Robotics社が発表したRightPickというソリューションは、人間の労働者と同等の速度で、1時間あたり500から600個のアイテムをピッキングすることができます。機械学習と人工知能は、幅広い自動化システムの柔軟性と使いやすさを大幅に向上させることで、機械視覚がピッキング技術にもたらすメリット以上に、物流の自動化に影響を与えています。

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