5G接続、2025年までに世界で15億人規模へ:米国と韓国がリーダーシップを確立

Juniper Researchによると、2019年にわずか500万人だった5G接続の総数は、今後6年間で年間平均150%の増加を続け、2025年までに全世界で15億人に達すると予測されています。

当レポートでは、2020年末までに米国と韓国が5Gの最速導入国となり、5G加入者全体の75%がこれら2か国に帰属すると予測しています。2019年には、積極的な価格設定戦略と広範なデバイスサポートにより、全世界で500万人超の加入者を5Gネットワークに呼び込みました。

【5Gリーダーの米国と韓国】

Juniper Researchの調査では、ユーザーを5Gネットワークへ迅速に移行させるため、米国と韓国の通信事業者が低コストの接続性を提供する価格戦略を行っていたことがわかりました。ただし、この戦略では5Gの相当な投資に対する収益を確保するという事業者の主な目標が先延ばしにされると警告しています。

一方で、今回の調査では、ヨーロッパなど他の地域の事業者が、4Gサブスクリプションにプレミアム価格設定を適用することで、早期の5G収益を最大化することに重点を置いていることがわかりました。そのため、これら地域の事業者は、5Gの価値提案を最大化し、プレミアム価格設定を正当化するために、基地局の展開を介して地理的な5Gカバレッジを拡大することが早急に求められています。

【低価格と携帯電話サポートが加入者の取り込みを促進】

さらに、今回の調査では、かなり多くの5G対応デバイスの存在が5G接続の即時採用を加速させると予測しています。 FWA(Fixed Wireless Access)ルーターの早期発売が、オペレーターに5Gネットワークをラストマイルソリューションとして活用するブロードバンドサービス立ち上げの即時プラットフォームを提供すると指摘されています。

当調査レポートの執筆者、アンドリュー・ナイトン氏は、次のように述べています。「2020年末までに5Gが500万以上のブロードバンド接続に使用される見通しです。通信事業者は、現在のインターネットサービスと同等以上の帯域幅とレイテンシーの5Gを提供する必要があります。さもなければ、この貴重な新しい収益源を見逃す危険があります。」

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