低電圧ドライブ市場、機能性を抑えた低コストドライブが重要なセグメントに Siemensや安川電機などの大手も参入

2020年は、COVID-19に関連した要因が組み合わさって、ドライブ市場が10%以上落ち込むことが予測されています。しかし、今回の落ち込みは2009年の時ほど深刻ではありません。ドライブメーカーやベンダーは、2021年には成長が回復する見通しが強いことを念頭に置く必要があります。

LV(低電圧)ドライブ市場の成長率は、製造業全体の生産高と比較すると少し上回ります。これは長期的な傾向であり、コロナ後のドライブ市場の重要な予測に役立ちます。2007年から2019年までの間、LVドライブの基本的な成長率は3.8%でしたが、2020年から2024年までの予測はCAGR5.3%と大幅に高くなっています。これは、過去の2010年から2014年の結果と同様に市場が回復することを意味しています。

実際に2019年レベルの市場への回復は、地域によって大きく変動します。回復が最も早い地域は、中国、韓国、インドであり、これらの地域はすべて2021年までに回復が予測され、実際中国はすでにほぼ正常な水準に戻っています。一方、フランス、ドイツ、イタリアは2024年まで回復が期待できません。ドイツの場合は、COVID-19の管理が行き届いていると報道されていたにもかかわらず、同国のパンデミックの影響を受けた国への輸出の依存度が高く、回復に関して否定的な予測がされています。上位10位のドライブ販売地域のうち、英国は単独で最も影響を受けた地域であり、2024年になっても2019年レベルの回復は予測できません。

低コストドライブのトレンド

機能性を抑えることで低コストを実現したドライブのトレンドは、市場で重要なセグメントになってきています。このようなドライブの価格は非常に低く、最も高価な製品でも100米ドル前後で販売されています。EMEA(Europe、the Middle East、Africa)とアメリカ大陸では、規制が強化され関税が高くなっているにも関わらず、同地域の低コストドライブの需要は拡大しています。

低コストドライブの需要がどの程度顕著になるかを判断するには、確立されたベンダーの行動を観察することが鍵であり、Siemensや安川電機のような大手企業による低コスト市場への参入は参考になります。

その他の重要な傾向としては、特定の分野で実際にLVドライブに取って代わる製品の動きが活発化していることが挙げられます。その一つが電子整流モータ(ECM)です。ECMは、ステッピングモータと同様のIP55+定格のブラシレスDC永久磁石モータです。それらは、ACドライブが提供する計算機能を必要としないエネルギー使用量の多い用途でエネルギー効率の目標を達成することで、企業を支援しています。現在では、IE5レベルの効率を達成し、劇的なコスト削減につながるものもあります。ヨーロッパでは、エネルギー効率の規制が強化されているため、導入が加速しています。

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