医療用大麻市場、2021年から2026年まで年率15.3%で成長見込み

市場の概要

医療用大麻市場は、2020年に78億米ドルの規模に達しました。今後、2021年から2026年の間に年率15.3%で成長すると予測されています。 

大麻は、Cannabaceae(カンナビス)科の植物であるカンナビスに由来する精神活性剤です。大麻は、古代インド、中国、エジプト、イスラムの文化圏で薬として使用されていました。現在では、がん、慢性疼痛、うつ病、関節炎、糖尿病、緑内障、片頭痛、てんかん、多発性硬化症、後天性免疫不全症候群(AIDS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パーキンソン病、トゥレット病など、さまざまな病気や症状の治療に用いられています。大麻はその治療効果から、様々な国で医療用として承認されていますが、法的規制の程度は様々です。アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、コロンビア、チェコ共和国、ドイツ、イタリア、メキシコ、スペイン、英国、米国、ウルグアイなどがあります。 

市場の推進要因

大麻は、他の治療法に比べて安全性が高く、重篤な副作用が少ないです。また、他の治療法と併用することで、その効果を高めたり、副作用を抑えたりすることができます。例えば、化学療法患者の吐き気を抑え、食欲を増進させる効果があります。同様に、従来のオピオイド系鎮痛剤と併用することで、オピオイドの投与量や回数を大幅に減らすことができ、より高い鎮痛効果を得ることができます。

世界的に高齢化が進んでいることも、医療用大麻の需要拡大に大きく貢献しています。これは、高齢者が慢性疾患を発症しやすく、医師の診察回数が増えるためです。

臨床試験、研究開発(R&D)活動、大麻を使用した適応症の商業化は、市場の成長をさらに促進すると予想されます。

主要な市場区分

医療用大麻市場は、種、誘導体、用途、最終用途、投与経路、地域に基づいて分類されています。

種別による市場構成

・インディカ

・サティバ

・ハイブリッド 

種に基づいて、市場は大麻インディカ、サティバ、ハイブリッドに分類されています。現在、大麻インディカ種が市場を支配し、最大のシェアを占めています。不眠症、筋肉の弛緩、体の痛みの緩和、頭痛や偏頭痛の治療によく使われています。

誘導体による市場構成

・カンナビジオール(CBD)

・テトラヒドロカンナビノール(THC)

・その他

誘導体によって、市場はカンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、その他に分かれています。CBDは非精神病効果と低毒性のため主に医療目的で使用され、THCはエイズやがん治療の副作用を軽減するために活用されています。

用途別の市場構成

・癌

・関節炎

・片頭痛

・てんかん

・その他

市場は用途別にも分類されており、癌が主要なカテゴリーを占めています。その他の主な用途としては、関節炎、片頭痛、てんかん、その他が挙げられます。

最終用途別の市場構成

・製薬会社

・研究開発センター

・その他

最終用途別では、製薬業界、研究開発センター、その他に分類されます。現在、製薬会社が最大のエンドユーザーとなっています。

投与経路別の市場構成

・内服液とカプセル

・喫煙

・気化器

・外用薬

・その他

投与経路に基づいて、市場は内服液とカプセル、喫煙、気化器、外用薬、その他に分類されます。内服液とカプセルは最大のセグメントで、最大の市場シェアを占めています。 

地域別の市場区分

・北アメリカ

・アジアパシフィック

・ヨーロッパ

・ラテンアメリカ

・中近東・アフリカ

地域別では、北米(米国およびカナダ)が市場でトップの地位を占めています。北米では近年、娯楽目的と医療目的の両方で大麻が合法化されており、これが市場成長の大きな原動力となっています。その他の主要地域としては、欧州(ドイツ、イタリア、フランス、オランダ、スペイン)、アジア太平洋地域、ラテンアメリカ、中東・アフリカなどが挙げられます。

市場の競合状況

世界の医療用大麻市場における主要な企業としては、以下の企業が挙げられます。

・キャノピー・グロース・コーポレーション

・GWファーマシューティカルズ、ピーエルシー

・オーロラ・カンナビス

・アフィリア・インク

・メドレリーフ・コーポレーション

・インシス・セラピューティック社

・CanniMed Therapeutics, Inc.

・Cara Therapeutics, Inc. 

・ユナイテッド・カンナビス・コーポレーション

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]