イベント管理ソフトウェア市場、2028年に98億米ドル規模到達見込み

市場の概要

世界のイベント管理ソフトウェア市場は、2022年に56億米ドルの規模に達しました。2023年から2028年にかけて、市場は9.7%のCAGRで成長し、2028年には98億米ドル規模に達すると予想されています。

イベント管理ソフトウェア(EMS)は、イベントコーディネーターが単一のプラットフォームを通じてすべての計画機能を実行できるようにするインターネットベースのシステムです。会場の選定、オンライン登録と支払い、コンテンツ管理、来場者管理、フロアプランニング、デザイン、ネットワーキング、フィードバック収集など、さまざまなタスクをEMSを使って行うことができます。また、イベントマネージャーやコーディネーターは、イベントの登録、招待状の送付、参加者向けのカスタマイズセッションの作成など、他の参加者との交流を促進することができ、作業負荷の軽減、費用の最小化、データ収集の合理化などに役立ちます。EMSは、主に企業や政府機関、サードパーティのイベント企画会社で利用されています。

市場の動向

メディアおよびエンターテインメント産業の発展と、さまざまなプランニング関連機能の実行における自動化の要求が高まっていることが、世界市場の成長を促す主な要因となっています。また、さまざまなイベントから実用的なビジネスインサイトを獲得したいという需要の高まりも、市場の成長に拍車をかけています。EMSを利用することで、企業はリアルタイムのデータを収集・活用し、顧客との関係やビジネス上の連携、マーケティングや会計機能の改善など、効果的なビジネス上の意思決定を行うことができます。さらに、クラウドプラットフォームの統合や、スマートフォンやタブレット端末の利用が増加していることも、市場成長を促す要因の一つとなっています。加えて、ライブストリーミングやクラウドソーシング、キャッシュレス課金などを提供するソーシャルメディアプラットフォームの普及など、さまざまなイノベーションが、ソフトウェアソリューションの採用をさらに後押ししています。その他、急速な都市化、可処分所得の増加、各種計画システムとモノのインターネット(IoT)の統合などが、市場成長をさらに加速すると予測されています。

主要な市場区分

世界のイベント管理ソフトウェア市場は、コンポーネントタイプ、導入形態、企業規模、エンドユーザー、地域に基づいて細分化されています。

コンポーネントタイプ別の市場区分

ソフトウェア

・会場管理ソフトウェア

・チケット販売ソフトウェア

・イベント登録ソフトウェア

・イベントマーケティングソフトウェア

・イベント企画ソフト

・その他

‐コンテンツ管理ソフト

‐来場者管理ソフト

‐アナリティクス・レポートソフト

‐リソーススケジューリングソフトウェア

‐その他

サービス

・プロフェッショナルサービス

‐デプロイメントとインテグレーション

‐コンサルティング

‐サポート&メンテナンス

・マネージドサービス

導入形態別の市場区分

・オンプレミス

・クラウド型

企業規模別の市場区分

・中小企業

・大企業

エンドユーザー別の市場区分

・企業

・政府機関

・サードパーティープランナー

・教育機関

・鉱業

・その他

地域別の市場区分

・北米

・アジア太平洋地域

・欧州

・中南米

・中近東・アフリカ

市場の競合状況

世界のイベント管理ソフトウェア市場における主要な企業としては、Active Network, Bizzabo Ltd., RegPack Inc., Hubb, Gather Technologies, Eventbrite, EMS Software LLC, XING SE, Cvent, RainFocus Inc., SignUpGenius Inc., Ungerboeck Software International, Hubiloなどが挙げられます。

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