クラウドAPI市場、2028年に26億2,180万米ドル規模到達見込み
市場の概要
世界のクラウドAPI市場は、2022年に9億7,620万米ドルの規模に達しました。2023年から2028年にかけて、市場は17.6%のCAGRで成長し、2028年には26億2,180万米ドル規模に達すると予想されています。
クラウドアプリケーションプログラミングインターフェース(API)は、開発者がクラウドコンピューティングサービスを連携させるためのソフトウェアです。クラウドAPIの種類には、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)、クロスプラットフォーム、Infrastructure as a Service(IaaS)などがあります。クラウドAPIは、ミドルウェアのゲートウェイとして機能し、ストレージリソース、計算インフラ、監視ツールなどのクラウドインフラとソフトウェアサービスをエンドユーザーに間接的・直接的に提供します。クラウドAPIは、顧客体験の向上、生産性の向上、接続性、コラボレーション、コストパフォーマンスの改善を支援します。そのため、製造、医療、教育、メディア・エンターテインメント、教育、情報技術(IT)、銀行・金融サービス・保険(BFSI)の各業界で幅広い用途が見いだされています。
市場の動向
遠隔地からのアクセス、柔軟性、コストパフォーマンスなど、さまざまな利点があることから、あらゆる分野でクラウド技術の導入が進んでいることが、市場に明るい展望をもたらす重要な要因となっています。さらに、より迅速な通信手段や、アップデートを効率化するためのソフトウェアパッチの配布が容易にできることから、中小企業で広く製品が導入されていることも、市場の成長に好影響を与えています。これとは別に、機械的故障の予想平均時間を提供する複雑な予知保全の統合など、さまざまな技術的進歩が市場の成長に拍車をかけています。さらに、モバイルアプリケーションなどのソフトウェア中心のアプローチの増加や、スマートフォンの販売台数の急増によるSaaS APIへの需要の高まりが、市場成長に好影響を与えています。その他、大規模な研究開発(R&D)活動、研究開発移行産業における技術革新的なサービスに対する需要の増加、高い業務効率に対するニーズの高まり、急速なデジタル化などの要因が、市場の成長に向けた推進力となることが予想されています。
主要な市場区分
世界のクラウドAPI市場は、タイプ、企業規模、業種に基づいて細分化されています。
タイプ別の市場区分
・SaaS型API
・PaaS型API
・IaaS型API
・クロスプラットフォームAPI
企業規模別の市場区分
・大企業
・中小企業
業種別の市場区分
・ヘルスケア
・BFSI
・IT・通信
・製造業
・教育
・メディア・エンターテイメント
・その他
市場の競合状況
世界のクラウドAPI市場における主要な企業としては、Amazon Web Services Inc.、Broadcom Inc.、Citrix Systems Inc.、Dell Technologies Inc.、Google LLC (Alphabet Inc.)、International Business Machines Corporation、Microsoft Corporation、Oracle Corporation、Rackspace Technology Inc.、Salesforce Inc.、SAP SE、Tibco Software Inc.などが挙げられます。