乳製品原料市場、2028年に992億米ドル規模到達見込み

市場の概要

世界の乳製品原料市場は、2022年に695億米ドルの規模に達しました。2023年から2028年にかけて、市場は6.2%のCAGRで成長し、2028年には992億米ドル規模に達すると予想されています。

乳製品原料は、粉末または液体の栄養補助食品として加工され、ギー、バター、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルト、練乳・乾燥乳などの乳製品の製剤に添加されて、風味や栄養成分を高めるために使用されています。一般的には、着色料、甘味料、安定剤、培養液、保存料、天然または合成の香料などが含まれます。最近では、プロバイオティクス、プレバイオティクス、ミネラル、タンパク質、カルシウム、ビタミン、植物成分、オメガ3脂肪酸、その他の必須栄養素などの追加成分を含む強化乳製品をメーカーが発売しています。

市場の動向

乳製品を直接、あるいは様々な料理のベース成分として消費する機会が増えていることは、市場の成長を後押しする重要な要因の一つとなっています。これは、体の成長をサポートし、血圧をコントロールするなど、乳製品を摂取することで得られる健康効果に対する認識が高まっていることにも起因しています。また、慢性疾患の増加や、合成成分の摂取による悪影響に対する消費者の意識の高まりから、有機乳製品への需要が高まっていることも、市場を牽引しています。このほか、乳製品原料はスポーツ栄養学において、エネルギー源となる炭水化物、筋肉を作るためのタンパク質、骨の強化や激しい運動時の電解質補給のためのビタミンやミネラルの補給に使用されています。このことは、スポーツや身体活動への個人の参加が増加していることと相まって、市場の成長に寄与しています。このほか、市場関係者は、幅広い種類の新しい風味、天然色素、非遺伝子組み換え生物(GMO)成分の開発に注力しています。また、スキムミルクパウダー、バターミルクパウダー、ホエイパウダー、複合処方など、プレミアムでハイエンドな乳製品原料を提供しており、これが市場にプラスの影響を及ぼすことが予想されています。

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