エンドポイント検出・応答市場、2027年に74億4,000万米ドル規模到達見込み

市場の概要

世界のエンドポイント検出・応答市場は、2021年に21億2,000万米ドルの規模に達しました。2022年から2027年にかけて、市場は21.70%のCAGRで成長し、2027年には74億4,000万米ドル規模に達すると予想されています。

EDR(Endpoint Detection and Response)は、ハッキングの試みやユーザーデータの盗難から保護するための、統合されたエンドポイントセキュリティソリューションです。ネットワークアクセス制御、脅威防御、データ損失防止、データ分類など、さまざまな機能を提供します。EDRは、脅威を示すエンドポイントからのデータアクティビティを収集、分析、監視するために広く使用されています。EDRは、組織がより迅速に対応し、攻撃の連鎖を理解することを支援することで、高度な形態のマルウェアや個人情報漏洩からシステムを保護します。また、インシデントデータの検索と調査、データストレージシステムの高度なサポート、脅威の発見、データの探索、疑わしい活動の検出を提供します。そのため、医療業界、情報技術(IT)、銀行、金融サービス、保険(BFSI)など、さまざまな業界において幅広い用途が見いだされています。

市場の動向

セキュリティ侵害やサイバー脅威の事例が増加しているため、さまざまな業種においてインシデントレスポンスのタイミングを改善する必要性が高まっていることが、市場の成長を大きく牽引しています。また、不審なファイルやマルウェアの特定プロセスを強化し、データ損失を防止するための高度な行動分析や機械学習(ML)の統合など、さまざまな技術的進歩が、市場の成長に拍車をかけています。また、ヘルスケア分野の急速なデジタル化により、ヘルスケアデータの量が増加しており、これがさらにEDRを幅広い分野に導入する要因となっています。このことは、質の高い医療サービスを提供する必要性の高まりと相まって、市場の成長要因として作用しています。その他にも、革新的なサイバーセキュリティ・ソリューションを提供するためのさまざまな政府の取り組みが実施されていることも、市場に明るい展望をもたらす要因となっています。

主要な市場区分

世界のエンドポイント検出・応答市場は、コンポーネント、ソリューションタイプ、導入形態、企業規模、最終用途産業に基づいて細分化されています。

コンポーネント別の市場区分

ソリューション

サービス

ソリューションタイプ別の市場区分

ワークステーション

モバイル機器

サーバー

販売時点情報管理(POS)端末

導入形態別の市場区分

オンプレミス

クラウド型

企業規模別の市場区分

大企業

中小企業

最終用途産業別の市場区分

BFSI

IT・通信

メーカー

ヘルスケア

小売

その他

市場の競合状況

世界のエンドポイント検出・応答市場における主要な企業としては、Broadcom Inc.、Cisco Systems Inc.、CrowdStrike Inc.、Cybereason、HelpSystems LLC、Microsoft Corporation、OpenText Corporation、Palo Alto Networks Inc.、RSA Security LLC、SentinelOne、Sophos Ltd.、Trend Micro Incorporatedなどが挙げられます。

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