体外式除細動器市場、2027年に45億8,000万米ドル規模到達見込み
市場の概要
世界の体外式除細動器市場は、2021年に28億4,000万米ドルの規模に達しました。2022年から2027年にかけて、市場は8.10%のCAGRで成長し、2027年には45億8,000万米ドル規模に達すると予想されています。
体外式除細動器は、突然の心停止（SCA）を経験した人を治療するために設計された、小型の救命機器です。心臓のリズムを分析し、電気ショックを与えて正常な心臓のリズムを回復させます。外部除細動器には、心電図を検出・解釈するために必要な電池とパッド電極が含まれています。また、医療従事者が装置の電源を入れたときから、音声と映像で手順を説明します。また、消防士、警察官、ライフガード、客室乗務員、警備員、教師、高齢者の家族、目撃者などの医療関係者以外でも使用することができます。
市場の動向
機械的な心機能の喪失と全身循環の欠如によって決まる院外心停止（OHCA）が広く普及しており、これは成人の死亡の主な原因となっているため、市場の成長を促す重要な要因の一つとなっています。また、不健康な食生活、運動不足、タバコやアルコールの消費量の増加により、高血圧症、糖尿病、肥満の患者数が大幅に増加しています。これらの中間危険因子は、一次医療施設で評価することができ、心臓発作、脳卒中、その他の合併症のリスク上昇を確認することができます。このほか、スポーツ会場、ショッピングモール、空港、航空機、企業、コンベンションセンター、ホテル、学校、オフィスなど、公共の場に体外式除細動器が置かれることが多くなってきています。一部の体外式除細動器は、照射されるエネルギーを小児に適した量に軽減するための小児用減衰器システムを備えています。これとは別に、最新の体外式除細動器は、安価で操作が簡単であり、ユーザーにとって安全です。このことは、技術的進歩の高まりと相まって、市場にプラスの影響を及ぼしています。
主要な市場区分
世界の体外式除細動器市場は、製品タイプおよびエンドユーザーに基づいて細分化されています。
製品タイプ別の市場区分
・手動式体外式除細動器
・自動体外式除細動器
・半自動体外式除細動器
・全自動除細動器
・ウェアラブル除細動器
エンドユーザー別の市場区分
・病院
・プレホスピタル
・パブリックアクセス市場
・オルタネートケア市場
・在宅医療
市場の競合状況
世界の体外式除細動器市場における主要な企業としては、BPL Medical Technologies Private Limited, corpuls, CU Medical Germany GmbH, Defibtech LLC, Koninklijke Philips N.V., MEDIANA Co. Ltd., Nihon Kohden Corporation, Schiller AG, Shenzhen Mindray Bio-Medical Electronics Co. Ltd., Stryker Corporation, ZOLL Medical Corporationなどが挙げられます。
