ロボティックトータルステーション(RTS)市場、2027年に11億3,630万米ドル規模到達見込み

市場の概要

世界のロボティックトータルステーション(RTS)市場は、2021年に 7億3,630万米ドルの規模に達しました。2022年から2027年にかけて、市場は7.10%のCAGRで成長し、2027年には11億3,630万米ドル規模に達すると予想されています。

ロボティックトータルステーション(RTS)とは、遠隔操作が可能な電子計測器を指します。鉛直・水平角の測定、測量、掘削、ダムや工場の煙突の建設などに幅広く利用されています。電子距離計と電子セオドライトの組み合わせで構成され、計算や検査に利用されています。RTSは、マイクロプロセッサー、内蔵カメラ、電子データコレクターで構成される統合システムです。より正確な測定、スピードの向上、品質保証、エラーの低減、費用対効果を実現します。RTSには、距離測定、データ処理、座標測定、角度測定が含まれます。公共事業、鉱業、建設業など、さまざまな業務用として幅広い用途が見いだされています。

市場の動向

世界の建設業の著しい成長がRTS市場の主な成長要因の一つです。RTSは、建設レイアウトプロセスを大幅に簡素化するため、生産性と精度を向上させるために広く使用されています。これに伴い、正確な座標計算、土地測量、記録や読み取りの手作業による誤差をなくすための測量ツールや技術を近代化するためのロボティックトータルステーションに対する需要が増加していることが、市場の成長を促進しています。また、生産性や安全性をリアルタイムで監視するためのモノのインターネット(IoT)と全地球測位システム(GPS)の統合など、さまざまな技術的進歩が市場成長の原動力となっています。さらに、高速道路での事故調査、犯罪現場での位置確認、陸上調査などの製品需要の増加が、市場成長にプラスの影響を与えています。加えて、精密農業、交通計画、高速道路や車道の管理で急速に製品が導入され、スマートシティ開発のためのメーカーによる製品需要の増加が、市場に明るい展望をもたらしています。

主要な市場区分

世界のロボティックトータルステーション市場は、タイプ、アプリケーション、エンドユーザーに基づいて細分化されています。

タイプ別の市場区分

・0.5~1インチ精度

・2インチ超~その他の精度

アプリケーション別の市場区分

・測量

・土木・建築

・掘削

エンドユーザー別の市場区分

・建設

・ユーティリティ

・鉱業

・その他

市場の競合状況

世界のロボティックトータルステーション市場における主要な企業としては、Carlson Software, Changzhou Dadi Surveying Science & Technology Co. Ltd., GPS Lands (Singapore) Pte. Ltd., Guangdong Kolida Instrument Co. Ltd., Hexagon AB, Hilti Corporation, STONEX Srl, Suzhou FOIF Co. Ltd., Topcon Corporation, Trimble Inc.などが挙げられます。

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