組織バンク市場、2027年までに28億3千万米ドル規模到達見込み

市場の概要

世界の組織バンク市場は、2021年に14億6,000万米ドルの規模に達しました。2022年から2027年にかけて、市場は11.9%のCAGRで成長し、2027年までに28億3,000万米ドル規模に達すると予測されています。

組織バンクとは、移植可能な人体組織を収集、準備、保存し、潜在的な治療用途に利用するプロセスを指します。得られた組織は、患者の患部や失われた組織の治癒や代替に利用されます。また、損傷した心臓の筋肉の修復、脊髄損傷の治療、重度の火傷の皮膚の治癒などにも使用されます。現在、臨床試験と生物医学研究の進歩が、組織バンクの需要拡大に貢献しています。

市場の動向

コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、世界的に死者数が増加し続けています。その結果、研究者は組織標本を収集し、細胞反応や感染の生物学的影響を理解し、新しい治療介入や予防戦略を特定するために、組織バンクに頼っています。これとは別に、新たな疾病の診断が増えていることが、創薬における組織バンクの需要を高めています。また、慢性疾患の増加により、骨、腱、角膜、心臓弁、皮膚の移植における組織バンクの採用件数が増加しています。さらに、老年人口および外科手術件数の増加により、世界中でヒト組織移植片の利用が増加しています。これらの組織は、手足の修復、痛みの緩和、患者の生活の質の向上のために使用されます。加えて、可処分所得の増加や外見に対する意識の高まりから、美容整形手術の需要が高まっていることも、市場を牽引しています。このほか、組織バンクは、ドナーからの組織を処理・保存する際に無菌的な外科技術、機器、消耗品を使用することで、組織の細菌やカビによる汚染のリスクを低減することができます。このことは、交差感染に関する懸念の高まりと相まって、市場に明るい見通しをもたらしています。

主要な市場区分

世界の組織バンク市場は、製品、用途、組織に基づいて分類されています。

製品別の市場区分

装置

・凍結保存装置

・解凍装置

・品質管理装置

・その他

メディア・消耗品

用途別の市場区分

・治療薬

・医学研究

・その他

組織別の市場区分

・心臓血管組織

・肺組織

・腎臓組織

・膵臓組織

・肝臓組織

・眼組織

・その他

市場の競合状況

世界の組織バンク市場における主要な企業としては、AMS Biotechnology、Beckman Coulter Inc. (Danaher Corporation)、Bio-Rad Laboratories Inc.、Brooks Life Sciences Inc. (Brooks Automation Inc.)、Eppendorf AG、Merck KGaA、PHC Corporation、QIAGEN N.V., Sartorius AG, Taylor-Wharton, Thermo Fisher Scientific Inc.などが挙げられます。

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