通信用API市場、2021年から2026年にかけて約19%のCAGRで成長見込み

市場の概要

世界の通信用API市場は、2015年から2020年にかけて力強い成長を示しました。2021年から2026年にかけて、市場は約19%のCAGRで成長すると予測されています。

通信用アプリケーションプログラミングインターフェース(API)とは、モバイルアプリケーションの開発を支援する通信プロトコルとツールのセットを指します。既存のネットワークインフラを活用することで、さまざまなビジネスチャンスを生み出し、開発プロセスを簡素化し、すべての機能をゼロから開発する必要をなくします。また、社内のワークフローを改善し、顧客体験と顧客エンゲージメントを向上させます。さらに、企業間取引(B2B)の構築に役立つため、世界中のさまざまな業界で幅広く活用されています。

市場の動向

現在、世界中でモバイルサービス加入者数が増加しています。これは、市場の成長を促進する重要な要因の一つとなっています。通信用APIは、メッセージング、音声・ビデオ通話、モバイル決済、ロケーショントラッキングなど、あらゆるモバイルアプリケーションやサービスにおいて広く活用されています。これに加えて、通信業界のデジタル化の進展により、世界中の企業が新しい収益システムを開発するようになりました。その結果、通信事業者はモバイル通信、ブロードバンドサービス、オープンソース技術の品質と信頼性を向上させるために、APIを採用しています。さらに、数社の主要企業は、モノのインターネット(IoT)と通信用APIを統合することで、追加の接続やネットワークトラフィックの収益化、さまざまな新サービスの開発を支援し、数多くの先進的な技術を導入しています。このことは、通信分野におけるクラウドベース・サービスの浸透と相まって、良好な市場見通しを生み出しています。その他、情報技術(IT)分野の急速な発展、データ消費量の大幅な増加、デジタル変革分野における新興企業の台頭(特に発展途上国)などの要因が市場の成長をさらに加速しています。

主要な市場区分

世界の通信用API市場は、タイプ、ユーザータイプ、展開、業種に基づいて分類されています。

タイプ別の市場区分

・メッセージング

・ウェブRTC

・決済

・IVR

・所在地

・その他

ユーザータイプ別の市場区分

・企業内開発者

・企業内通信事業者の開発者

・パートナーデベロッパー

・ロングテール開発者

展開別の市場区分

・オンプレミス

・クラウド型

・ハイブリッド

業種別の市場区分

・BFSI

・ヘルスケア・ライフサイエンス

・電気通信・ITES

・政府・公共機関

・製造業

・消費財メーカー

・小売業

・その他

市場の競合状況

世界の通信用API市場における主要な企業としては、Alcatel-Lucent S.A. (Nokia Corporation)、AT&T Inc、Cisco Systems Inc、Google LLC (Alphabet Inc.)、Huawei Technologies Co. Ltd.、Infobip Ltd.、LocationSmart、Orange S.A.、Twilio Inc.、Verizon Communications Inc.、Vonage Holdings Corp.などが挙げられます。

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