特定用途向け集積回路市場、2021年から2026年にかけて緩やかに成長見込み

市場の概要

世界の特定用途向け集積回路市場は、2015年から2020年にかけて約7%のCAGRで成長しました。今後、2021年から2026年にかけて市場は緩やかな成長を示すと予想されています。

特定用途向け集積回路(ASIC)とは、電子機器の特定の機能を実行するために設計された集積チップのことです。システム・オン・チップ(SoC)として、マイクロプロセッサーや、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)、リード・オンリー・メモリー(ROM)、フラッシュ・メモリーなどのメモリー・ブロックも統合されています。一般的に使用されるASICには、フルカスタム、セミカスタムセルベース、セミカスタムアレイベース、プログラマブルASICなどがあります。従来から使用されているFPGA(Field-Programmable Gate Array)と比較して、ASICはよりコンパクトで、動作速度や性能が高く、必要な電力も最小限で済みます。そのため、自動車、防衛、エレクトロニクス、通信、ヘルスケア、軍事など、さまざまな業界で幅広く使用されています。

市場の成長要因

エレクトロニクス産業の著しい成長は、市場の見通しを良くする重要な要因の一つです。ASICは、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラ、テレビ、ノートパソコン、ゲーム機、タブレットなどのコンシューマーエレクトロニクスに広く使用されています。これは、デバイスの中小型チップのアナログ機能とデジタル機能の両方を統合できるためです。これに伴い、より小型、軽量、ポータブルなデバイスを製造するための半導体の小型化も市場の成長に寄与しています。さらに、コネクテッドデバイスとIoT(Internet-of-Things)の統合、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、AI(人工知能)など、さまざまな技術の進歩も成長を促す要因として作用しています。これらの技術は、環境モニタリング、自動車の排ガス制御、パーソナルデジタルアシスタントの操作など、多様な機能の実行を支援します。その他の要因としては、幅広い産業分野でのメカトロニクスの導入が進んでいることや、広範な研究開発(R&D)活動が市場をさらに牽引すると予想されます。

主要な市場区分

世界の特定用途向け集積回路市場は、製品タイプとアプリケーションに基づいて分類されています。

製品タイプ別の市場区分

・フルカスタムASIC

・セミカスタムASIC(セルベース)

・セミカスタムASIC(アレイベース)

・プログラマブルASIC

アプリケーション別の市場区分

・通信機器

・オートモーティブ

・コンシューマーエレクトロニクス

・その他

市場の競合状況

世界の特定用途向け集積回路市場における主要な企業としては、アナログ・デバイセズ、インフィニオン・テクノロジーズ、インテル・コーポレーション、マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ、NXPセミコンダクターズ、オン・セミコンダクター、クアルコム、ルネサス・エレクトロニクス、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツなどが挙げられます。

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