クラウドバックアップ市場、2021年から2026年の間に24.4%のCAGRで成長見込み

市場の概要

クラウドバックアップ市場は、2020年に32億米ドルの規模に達しました。今後、市場は2021年から2026年の間に24.4%のCAGRで成長すると予想されています。

クラウドバックアップは、オンラインバックアップとも呼ばれ、ハードウェア/ソフトウェアの故障や予期せぬ災害に備えて、ファイルのコピーをオフサイトのセカンダリサーバーに送信して保存することができます。セカンダリサーバーは通常、第三者のサービスプロバイダーによってホストされており、データ転送の帯域幅、使用するストレージスペースや容量、データへのアクセス回数などに応じてユーザーに料金を請求します。クラウドバックアップは、情報技術(IT)スタッフの負担を増やすことなく、企業のデータ保護をサポートします。そのため、世界中の中小企業から大企業まで幅広く利用されています。

市場の成長要因

世界のクラウドバックアップ市場の成長を促す大きなトレンドの一つは、情報技術(IT)インフラに不可欠な要素となっている仮想マシンのクラウドバックアップが利用可能になったことです。多くの企業は、システムリソースの有効活用などのメリットがある仮想化の実現に注力しています。これに加えて、低コストでオンプレミスのバックアップよりも効率が良く、様々な業界で生成されるデータ量が大幅に増加していることから、クラウドバックアップへの需要が高まっています。さらに、SaaS(Software as a Service)モデルの普及や、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)などの新技術の登場により、クラウドバックアップの用途が拡大しています。また、モバイル機器の利用率が高まっていることから、今後数年間、大手企業に有利な機会を提供することが期待されています。

主要な市場区分

世界のクラウドバックアップ市場は、コンポーネント、サービスプロバイダー、組織規模、展開モード、最終用途産業に基づいて分類されています。

コンポーネント別の市場構成

・ソリューション

・サービス

サービスプロバイダー別の市場構成

・クラウドサービスプロバイダー

・通信サービス事業者

・マネージドサービスプロバイダー

・その他

組織規模別の市場構成

・大企業

・中小企業

展開モード別の市場構成

・パブリック・クラウド

・プライベート・クラウド

・ハイブリッド・クラウド

最終用途産業別の市場構成

・BFSI

・消費財・小売

・教育機関

・政府・公共機関

・ヘルスケア・ライフサイエンス

・製造業

・メディア・エンタテインメント

・電気通信・ITES

・その他

市場の競合状況

世界のクラウドバックアップ市場における主要な企業としては、Acronis International GmbH (Acronis AG)、Amazon Web Services Inc. (Amazon.com Inc.)、Asigra Inc.、Barracuda Networks Inc. (Thoma Bravo LP)、Carbonite Inc. (OpenText Corporation)、Code42 Software Inc.、Datto Inc.、Dropbox Inc.、International Business Machines Corporation、Microsoft Corporation、Oracle Corporation、Veeam Software GmbH、Vmware Inc. (Dell Technologies)などが挙げられます。

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