ビルディング・インフォメーション・モデリング市場、2021年から2026年まで年率14.5%で成長、2026年に136億米ドル規模到達見込み

市場の概要

ビルディング・インフォメーション・モデリング市場は、2020年に60億米ドルの規模に達しました。市場は2021年から2026年にかけて年率14.5%で成長し、2026年には136億米ドル規模に達すると予測されています。

ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)とは、建築・エンジニアリング・建設(AEC)の専門家が、建物やインフラの計画、設計、建設、管理を行うための適切な知見を提供するソフトウェアを指します。BIMは、建築物の正確な仮想モデルを共同で作成し、異なるプロジェクト関係者間でデータを交換することを可能にします。また、コストの見積もり、所要時間、部品の調達など、建設の量的・質的側面の分析にも役立ちます。さらに、プロジェクト完了後のメンテナンスやプロジェクトのライフサイクル管理などの業務にも役立ちます。

市場の動向

急速な都市化と人口の増加に伴い、世界各地で建設活動が活発化しています。このことは、インフラプロジェクトの増加と相まって、BIMソリューションの販売にプラスの影響を与えています。さらに、CADシステムや紙ベースの設計・モデリングなどの既存のツールと比較して、BIMには多くの利点があるため、BIMの採用が増加しています。例えば、BIMは、すべてのコンポーネントや構造物を含む正確で精密な幾何学的仮想モデルの作成を容易にします。また、技術の進歩により、リモートサーバでのデータ管理やユーザ間の相互調整が可能になったことも、市場の成長を後押ししています。また、建設業の生産性向上、IoT(モノのインターネット)の増加、政府によるBIMの使用に関する厳しい規制などの要因も、市場の成長を促進しています。しかし、コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大、各国のロックダウン、それに伴う世界各地での建設プロジェクトの停止などにより、BIMソフトウェアの売上が減少しています。しかし、コロナウイルスパンデミックが沈静化すれば、再び市場は成長すると予想されます。

主要な市場区分

世界のビルディング・インフォメーション・モデリング市場は、提供タイプ、展開モード、アプリケーション、最終使用部門、エンドユーザーに基づいて分類されています。

市場の競合状況

世界のビルディング・インフォメーション・モデリング市場における主要な企業としては、ABB Ltd.、AECOM、Autodesk Inc.、Aveva Group Plc (Schneider Electric)、Beck Technology Ltd.、Bentley Systems Incorporated、Dassault Systèmes SE、Hexagon AB、Nemetschek SE、Trimble Inc.などが挙げられます。

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