欧州の心臓手術装置の市場規模、2026年には56億ユーロに拡大予想 TMVrやTAVIなどの低侵襲心臓弁治療が成長を牽引

2020年の欧州の心臓手術装置の市場規模は、COVID19にもかかわらず、26億ユーロと評価され、5万件以上の経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI)が実施されました。さらに、2026年には56億ユーロに達し、経験のない規模で拡大すると予想されています。

EUの心臓手術装置市場の動向

TMVrやTAVIなどの低侵襲心臓弁治療は、欧州の心臓手術装置市場全体の成長を牽引する中心的存在となっています。Edwards Lifesciences、Medtronic、Abbott、Boston Scientificなどの企業はいずれも、自社のデバイスが開胸手術の効果的かつ安全な代替手段であることを示すための研究と試験に投資しています。2019年現在、TAVIデバイスは手術リスクの低い患者への使用のためにCEマークの承認を受け始めており、一部のモデルでは患者プールが50%も増加すると予測されています。

EUの心臓手術装置市場規模(セグメント別)、2020年~2026

心臓外科手術市場は代替治療により抑制されており、セグメント間の競争を引き起こしています。手術リスクの低い患者に使用するための経カテーテル大動脈弁留置装置の承認はTAVI市場にプラスの効果をもたらしますが、組織心臓弁市場からの売上を奪うことになります。この傾向は、他のいくつかの機器にも見られるもので、あるセグメントが市場シェアを獲得する一方で、別のセグメントがシェアを失う事になります。特に、僧帽弁逆流症を治療するための弁置換術が好まれていることが、環状動脈形成術修復装置市場の成長の妨げとなっています。

COVID19 の欧州における心臓外科手術市場への影響

COVID-19が欧州の心臓外科・心臓弁装置市場に与える悪影響により、これまでの予測と比べて、2020年の市場は約30%減少すると予想されています。また、その影響は、市場セグメントによって異なると予想されます。2020年初めには、緊急性のない手術や選択手術が延期され、PPEの不足や感染管理の制限が遅延に拍車をかけました。2020年の期待値が大きく落ち込んだにもかかわらず、2021年には市場はV字回復し、2024年には以前に期待されていた成長レベルに戻ると予測されています。

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