補助人工心臓および大動脈内バルーンポンプ装置の市場規模、2027年に約33億米ドル到達予想

COVID-19パンデミックの影響により、VAD(補助人工心臓)およびIABP(大動脈内バルーンポンプ)装置市場は減少傾向にあります。しかし。光ファイバーIABPカテーテルの普及率が高まり、経皮的なVAD手術が増加することで、同市場は今後、力強い回復を遂げると予測されています。

2020年の補助人工心臓および大動脈内バルーンポンプ装置市場は、合わせて18億米ドルを超えると推定されました。COVID-19の逆風や手術件数の減少により、2020年は大きな落ち込みが見られましたが、2021年に入ると市場は回復に転じ、2027年には約33億米ドルに達すると予想されています。

市場には、経皮的VAD市場、植込み型VAD市場、そして従来型および光ファイバーIABPカテーテルからなる使い捨てIABP市場などが挙げられます。VAD市場の成長は、技術の進歩と潜在的な患者数の多さに牽引されると考えられます。一方、IABP市場の成長を牽引するのは、PCI(経皮的冠動脈インターベンション)処置の増加、交換販売、光ファイバーIABPカテーテルの人気です。

市場には多くの競合他社が存在します。VAD市場ではAbiomed社、Abbott社、Medtronic社が、IABP市場ではGetinge社、Teleflex社がそれぞれ主要企業となっています。一方、LivaNova社、Venus Medical社、Zeon Medical社は、世界市場でのシェア拡大を目指しています。

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