カプノグラフィ機器の市場規模、2021年から2028年にCAGR9.7%で拡大見込み

カプノグラフィ機器の市場規模は、2020年に5億1,070万米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)9.7%で拡大することが予想されています。技術の進歩、呼吸器系疾患の流行、政府の支援策などが市場の成長を後押しすると予想されます。呼吸器系疾患の治療において、信頼性と効率性が高いことから、患者モニタリングにおけるカプノグラフィの採用が拡大しており、患者モニタリングにおけるこれらの機器の医療効率の向上が期待されています。Office of Disease Prevention and Health Promotionによると、2020年時点で、米国では2,500万人以上の人が喘息を患っていると言われています。

COVID-19パンデミックの際、メドトロニックなどの市場プレーヤーによる呼吸器系関連製品の中でもカプノグラフィ装置の需要が急増しました。これは、カプノグラフィ装置が非侵襲的な遠隔監視装置に該当し、米国FDAのガイドラインに沿ってCOVID-19の治療中の患者モニタリングをサポートするために使用できることが主な理由です。このことは、パンデミック時のカプノグラフィ機器市場の成長にプラスの影響を与えました。

また、主要プレーヤーによる戦略的な取り組みも、予測期間中のカプノグラフィ機器市場の成長を後押ししました。例えば、2020年9月、Capsule Technologies社は、新しいコネクテッド・カプノグラフィ・モニタリング技術のFDA承認を取得しました。これにより、同社は製品ポートフォリオを強化しました。同様に、2019年8月、Smiths Medical社は、新製品の販売のためにMedline Industries社とパートナーシップを締結し、これにより同社の市場浸透率が高まりました。

コンポーネントの洞察

熱源、フィルター検出器、コネクター、ポンプ、ブラシレスモーター、コネクターリプログラミングファームウェアなどから構成されるその他のセグメントは、カプノグラフィ装置の市場を支配し、2020年には50.0%以上の最大の収益シェアを占めています。OEMモジュールセグメントは、さらにソースに基づいて、赤外線ソースとその他に二分されます。

製品に関する考察

2020年のカプノグラフィ機器市場では、携帯型製品が最大の売上シェア(60.6%)を占めています。これは、携帯型カプノグラフの利点を活かして導入率が高まっているためです。これは、携帯性に優れていること、手術時に必要な酸素飽和度を確保しやすいこと、耐久性に優れていること、関連コストが低いことなどが主な理由です。

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