救急車サービスの市場規模、2021年から2028年にCAGR9.6%で拡大見込み

救急車サービスの市場規模は、2020年に322億米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)9.6%で拡大することが見込まれています。救急車サービスの需要は、有利な診療報酬制度、医療ツーリズムの増加、交通事故の増加、高齢者の増加などを背景に増加傾向にあります。交通事故は急速に増加しており、このようなケースでは、直ちに医師の診察と救急車サービスが必要となります。Association for Safe International Road Travel (ASIRT)によると、毎年約130万人が交通事故で死亡し、さらに2,000〜5,000万人が怪我や障害を負っています。

交通事故は、世界の死亡原因の第9位を占めています。また、ASIRTは、米国では毎年37,000人以上が交通事故で死亡し、さらに235万人が負傷または障害を負っていると報告しています。インド政府の道路交通・高速道路運輸研究局によると、2014年から2015年にかけて、交通事故は2.5%増加し、交通事故による死亡者数は4.6%増加しています。また、インドの道路では毎日約400人の死者が出ていると報告されています。2015年、最も多くの交通事故を記録した州は、タミルナドゥ州(69,059件)、マハラシュトラ州(63,805件)、マディヤ・プラデーシュ州(54,947件)でした。 心停止、うっ血性心不全、脳卒中、冠動脈疾患などの心血管疾患(CVD)は、直ちに医師の診察を受け、緊急医療サービスを受ける必要があります。WHOによると、世界的に見て、CVDは死亡原因の第1位であり、2015年には世界の総死亡者数の31.0%をCVDが占めています。そのうち、670万人が脳卒中、740万人が冠動脈性心疾患によるものです。CDCによると、米国では毎年、約73万5,000件の心臓発作が報告されています。英国心臓財団によると、心臓発作による病院の受診者数は毎年約20万人で、3分に1人の割合で受診していることになります。また、英国では毎年約4万人が脳卒中で死亡すると予測されていると報告されています。CVDは世界の主要な死因の一つであり、通常はすぐに医療措置が必要であるため、救急車サービスの必要性が高まります。そのため、心血管疾患の発生率の上昇が市場の成長を後押しすると考えられます。

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