個人用保護具の市場規模、2020年から2028年にCAGR7.3%で成長見込み

個人用保護具の市場規模は、2020年には773億6,000万米ドルとなり、2020年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)7.3%で成長すると予想されています。医療施設における病原菌の感染を避けるための衛生に関する意識の高まりが、予測期間中の個人用保護具(PPE)の需要を牽引すると考えられます。2020年には、米国の「Families First Coronavirus Response Act」が公衆衛生従事者の保護、無料検査の実施、有給休暇の付与、子どもや家族への重要な給付などを定めているように、様々な国がコヴィド-19による厳しい法律を施行し、感染拡大を抑制しています。国内生産の増加に加えて、製品の輸出入が制限されたことにより、2020年にはPPEの需要が急増しました。

米国では、米国労働省やOSHA(Occupational Safety and Health Administration)が課す厳しい規制が、国内の最終用途産業からの製品需要にプラスの影響を与えています。また、個人の安全に対する従業員の意識の高まりも、米国におけるPPEの普及に大きな影響を与えています。

高品質の生地を使用した、より軽量で快適な産業用保護具の開発など、絶え間ないイノベーションが市場の成長を促進すると予測されています。さらに、安全性と美観の向上、技術革新を兼ね備えた保護具への需要が、市場の成長を促進すると考えられます。

技術サポートの充実や製品の価格性能比に対する意識の高まりなどの要因が、プライベートブランド製品の製造を後押しすると予想されます。主に北米や西欧の先進国では、販売店の仕様に合わせて設計されたPPEの受託製造が増加しており、製品需要の促進に大きな影響を与えています。

アジア諸国の繊維産業の企業は、需要と供給のギャップを埋めるために、Covid-19の勃発後、アパレルの製造工場をPPEの製造に変更しました。中国は、マスク、ゴーグル、防護服、手袋などのPPEの最大の輸出国ですが、パンデミックの発生後、その輸出量は約15%減少しました。

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