バイオテクノロジーの市場規模、2021年から2028年にCAGR15.83%で拡大見込み

バイオテクノロジーの世界市場規模は、2020年に7,528億8,000万米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)15.83%で拡大すると予想されています。この市場は、インドや中国などの発展途上国におけるバイオテクノロジー分野の成長を背景に、政府の取り組みによって牽引されています。政府の取り組みは、医薬品の規制経路の近代化、臨床試験の標準化、償還政策の改善、製品承認プロセスの迅速化などに向けられており、市場に有利な成長機会を提供しています。また、2019年の医薬品化合物のパイプラインでは、大分子(バイオテック)が8件であるのに対し、小分子が約22件の米国FDA承認を受けており、小分子が主流となっています。医薬品10個のうち約4個がバイオテック由来であり、これはオーファンドラッグや個別化医療の需要が高まっていることに起因していると考えられます。これにより、新興の革新的なバイオテクノロジー企業の流入が促進され、市場の収益がさらに増加しています。

さらに、農業用バイオ製品企業は、品種改良や遺伝子配列決定による作物の新しいスタック形質や新しい生殖細胞の開発など、既存の技術の向上に注力しています。企業は、持続可能なソリューションで生産性を向上させるための農業イノベーションを市場に投入することに注力しています。例えば、2020年2月、BASF社は、2029年までに、新規の種子、形質、生物学的および化学的な作物保護ソリューション、新しい製剤、デジタル製品の開発のために、30以上のプロジェクトを立ち上げることを発表しました。したがって、農業製品の強化に不可欠なバイオテクノロジー技術の広範な利用が、市場の成長に貢献しています。

さらに、COVID-19のパンデミックは、市場の成長にプラスの影響を与えています。バイオテクノロジー企業は、COVID-19を標的とした医薬品の開発において、最前線に立っています。例えば、COVID-19の最初の症例が発生してからわずか8ヶ月後、Gilead Sciences, Inc.は、COVID-19患者の治療のための抗ウイルス剤Remdesivirの承認を米国FDAから取得しました。 また、COVID-19を標的とした治療分子の開発のために、診断会社、医薬品メーカー、研究所、多国籍製薬会社などのバイオテクノロジー業界の関与が拡大していることも、市場の成長に寄与しています。例えば、2020年3月、ファイザー社はCOVID-19のワクチン候補であるBNT162の開発のためにBioNTech SE社と協力関係を結びました。BioNTech SEは、COVID-19ワクチンの迅速な開発のために、mRNA技術を用いてワクチンを開発しました。

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