肥料用触媒の市場規模、2021年から2027年にCAGR2.4%で拡大見込み

肥料用触媒の世界市場規模は、2020年に28億米ドルとなり、2021年から2027年にかけて年平均成長率(CAGR)2.4%で拡大すると予測されています。触媒は、有機金属化合物であり、肥料や製油所の用途に広く使用されています。この市場は、温室効果ガスの排出削減とプロセス効率の向上を目的とした製品イノベーションが主な拡大要因となっています。また、新たな環境基準の導入が、市場の成長にプラスの影響を与えると予想されます。Haldor Topsoe社やClariant社は、温室効果ガスの排出量を削減し、材料の回収率を向上させることを目的とした製品を開発しました。世界の主要国政府は、アンモニア、硝酸アンモニウム、硝酸カルシウム、複合肥料、硝酸プラントの製造に関する規制を実施しています。これらの規制の実施により、メーカーはこれらの問題に対処し、プロセスを持続可能なものにするための触媒の調達を迫られることが見込まれます。

2020年の北米市場では、米国が圧倒的なシェアを占めています。米国は世界最大のリンとアンモニアの生産国であり、輸出国でもあります。また、同国は世界第4位の窒素肥料メーカーであり、世界第2位のリン酸塩メーカーでもあります。米国市場の優位性には、地方自治体が実施する持続可能性への取り組みが大きく影響しています。肥料産業のために策定された持続可能なイニシアチブを達成するために、米国のメーカーは、過去3年間で、約38億米ドルを設備拡張に投資しました。

世界全体での肥料生産量は、収穫量の増加と食料需要の増加を背景に、安定したペースで増加しています。世界の食糧供給の約60%は、合成肥料の生産によって支えられていると言われています。しかし、各国のメーカーによる持続可能性への取り組みの高まりから、世界的に効率的な製造方法の導入が求められています。触媒は、副生成物の発生を抑え、プロセスの選択肢を広げることで、プロセスの効率化に重要な役割を果たします。

肥料用触媒の原料には、鉄、ニッケル、亜鉛、バナジウム、クロム、銅などの卑金属と、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウムなどの貴金属が使われています。ほとんどのベースメタルの価格は下落していますが、その下落幅は原油価格の下落幅よりもかなり小さいです。最も下落幅が大きかったのは銅と亜鉛の価格で、2019年1月以降、約15%下落しました。

世界的な活動の鈍化、特に世界の金属消費量の半分以上を占める中国の活動の鈍化が、ベースメタルの市場シナリオに影響を与えています。また、COVID-19の発生による鉱山や製油所の操業停止に伴う生産の混乱も供給に影響を与えています。現在の推定では、銅鉱山の15%、亜鉛鉱山の20%が操業を停止しているか、生産能力を落として操業しています。しかし、オーストラリアやブラジルの主要な鉄鉱石事業は、高度に自動化されたリモートオペレーションであるため、その影響は小さいと考えられます。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]