PoC(ポイントオブケア)診断の市場、2019年188億米ドル規模、2020年から2027年はCAGR3.2%予測
世界のPoC(ポイントオブケア)診断の市場規模は、2019年に188億米ドルとなり、2020年から2027年のCAGRは3.2%と予測されています。電子カルテ(EHR)と画像保存通信システム(PACS)の統合は、PoC診断または検査の市場に革命をもたらしました。EHRの統合により、PoCで正確かつ完全な患者情報が提供されます。さらに、PACSの利用は、生産性の向上、作業負荷の軽減、患者ケアの向上などのメリットをPoC市場にもたらします。
製品別では、血糖検査セグメントが、2019年の最大の売上の市場シェアを占めました。要因のひとつは、世界な糖尿病の有病率の高さです。国際糖尿病連合のデータによると、2019年に世界中で約4億6,300万人の成人が糖尿病に罹患しており、2045年には7億人に達すると予測されています。糖尿病患者数の増加により、PoC診断または血糖測定器の需要が強まります。
ウェアラブルまたはポータブル血糖測定器は、その速度、操作の容易性および低コストを理由に人気が高まり、血糖検査市場を牽引すると予想されています。デバイスの潜在的なアプリケーションの増加は、血糖検査セグメントの成長をさらに推進します。
主要ベンダー同士の新たなパートナーシップとコラボレーションは、PoCがん診断または検査を支えています。たとえば、2019年8月に、Xylonixは BioGemexと協力して、XDX-01、治療前のPoC診断あるいは検査方法であるXDX-01を開発しました。これは、固形腫瘍を持つ患者の免疫反応を検出します。がん診断におけるこのような革新は、近い将来、最速の成長率でがんマーカーセグメントを推進すると予測されています。
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PoC (ポイントオブケア) 診断の市場:市場規模・シェア・動向分析、部門別予測 (製品別 (血糖検査、血中ガス/電解質、がんマーカー)・エンドユース別 (診療所、病院)・地域別)