構造用鋼材の市場 2020年から2027年CAGR5.6%予測:公共インフラ強化が市場を牽引

世界の構造用鋼材の市場規模は2019年に1,003億米ドルとなり、2020年から2027年はCAGR5.6%で成長すると予測されています。先進国と発展途上国の両方における急速な人口増に対応するための公共インフラの強化を要因とした全世界の建設支出の増加が、構造用鋼材の市場を牽引しています。

構造用鋼材の市場

2019年の世界的な景気後退にもかかわらず、米国は構造用鋼材製品需要で大きなシェアを占めました。米国の建設部門は、中国に次いで世界第2位であり、予測期間を通して、高い成長率が見られると予測されています。米国国勢調査局によると、米国の建設支出は2017年の1兆2,460億米ドルから2018年には1兆3,133億米ドルに増加しました。

この市場はアプリケーション別に住宅用と非住宅用に分けられます。人口増と住宅の需要増を市場成長の推進力として、2019年に総売上のうち住宅用が46.3%のシェアを占めました。

非住宅部門は高品質建設資材の需要増により、大幅な成長率を見せる予想されています。構造用鋼材は、ヘルスケア施設、データセンター、大規模小売店、スタジアム、空港、製造施設など、多くの非住宅用途で広く採用されています。

高強度構造用鋼材の需要を牽引しているのは、表面を薄いシートで覆われた軽量の産業用建築の増加で、これは最近開発された技術です。さらに、3Dプリンティングやビジネスのビルディングインフォメーションモデリング(BIM)などの先進的な建設技術が、エンジニアリングおよび建設分野で急速に普及しています。この傾向は、今後数年間で産業用建物の構造用鋼材の需要にプラスの影響を与える可能性もあります。

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