歯科用インプラントの市場規模、2020年から2027年CAGR9.0%で拡大、ジルコニウム製が急成長の予測

世界の歯科用インプラントの市場規模は2019年に46億米ドルで、2020年から2027年にかけてCAGR9.0%で成長すると予測されています。市場成長を牽引するとして期待されているのは、さまざまな治療領域での歯科インプラントの用途の広がり、そして補綴物の需要の増加です。補綴は、口腔リハビリテーションを通じてインプラントの需要を推進する重要な役割を担っており、患者の口腔機能と顔の形の回復に役立ちます。

歯科用インプラント市場はタイプ別にチタンインプラントとジルコニウムインプラントに分けられます。チタン製の歯科用インプラントは広く使用されており、チタンセグメントは2019年に最大の市場シェアを占めました。チタンの生体適合性が使用の主な利点となっています。

ジルコニウムセグメントは、予測期間にわたって最も急成長するセグメントになると予測されています。ジルコニウムと呼ばれる素材は、チタンとほぼ同じ機能を持ちます。チタンインプラントはワンピースシステムまたはツーピースシステムとして作成されますが、ジルコニウムインプラントはワンピースシステムとして作られます。ツーピースのインプラントは、オーバーデンチャーのサポートに使用できるなど、優れた機能を提供します。インプラントはさまざまなサイズ(長さと幅)で製造されているため、患者の骨のサイズに応じたインプラントの選択が可能となります。

アジア太平洋地域は、経済の安定性と可処分所得の増加を要因として、予測期間中最も急成長する地域になると予想されています。さらに、日本や中国などの未開発の機会が大きいアジア諸国での高齢者人口の増加は、予測期間中に市場の成長を牽引すると予想されます。

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