健康診断の市場規模、2030年に736億7000万米ドル到達見込み

健康診断の市場規模は、2023年からCAGR5.3%で成長し、2030年には736億7000万米ドルに達する見込みです。市場成長の背景には、人々の一般的な健康に対する意識の高まり、政府・非政府機関からの投資の増加、様々なヘルスケアプラットフォームにおける技術的に高度な検査製品の採用があります。例えば、2021年3月、F. Hoffmann-La Roche Ltdは、Accu-Chek Instant Systemのブランド名で接続型血糖モニタリングシステムを発売しました。このコネクテッド・システムは、統合的かつ個別化された糖尿病管理を可能にし、患者と医療従事者間の積極的なケアとコミュニケーションを確立することが出来ます。

高齢者は慢性疾患にかかりやすく、予防医療が必要とされます。WHOが2022年10月に発表した論文によると、2030年までに世界の6人に1人が60歳以上になると推定されています。したがって、老人人口に予防医療を提供するための規制支援が、健診産業を牽引することになります。例えば、国連では「健康な高齢化の10年」(2021~2030年)は、一次医療サービスの提供や高齢者層への専用ケアなど、4つの枠組みを実施することで高齢者層の生活向上を目指しています。

人口におけるビタミン不足の深刻化は、検査とモニタリングの市場を牽引しています。例えば、2021年10月に発表された国立衛生研究所データベースの調査によると、米国では人口の約42%がビタミン不足と言われています。また、Frontiers Media S.A.が2023年2月に発表した論文によると、2000年から2022年までのビタミン欠乏症の世界的な有病率は15.7%となりました。さらに、座りっぱなしのライフスタイルや日光への露出の少なさから有病率は増加することが予測されています。一方、世界の医療機器企業は、家庭でビタミンD濃度を検出し、コネクテッド・ヘルスケアの支援を求める製品を発売しており、健康診断産業を牽引しています。2022年4月、MediSure Labsはカナダ地域で初めてカナダ保健省承認のビタミンD家庭用検査キットを発売しました。

さらに、健康診断業界で事業を展開する主要企業は、市場での地位を高めるために、製品発売などの戦略的イニシアティブに注力しています。例えば、2023年1月、Burning RockはOverC Multi-Cancer検出血液検査で米国FDAから画期的装置指定を受けました。この検査は、50~75歳の成人における食道がん、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん、肺がんの早期発見に役立ちます。さらに、2023年2月、Dexcom社は、1型および2型糖尿病受給者向けのG7持続血糖モニタリングシステムを発売しました。この製品はメディケアの保険適用となります。次世代検査製品の発売により、健診産業の成長が期待されています。

本記事に関するお問い合わせ先:株式会社グローバルインフォメーション
お問い合わせフォーム:www.gii.co.jp/form/inquiry
お電話:044-952-0102
受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]