データセンター向け電源の市場規模、2030年に150億米ドル到達予測

データセンター向け電源の市場規模は、2022年からCAGR7.9%で成長し、2030年には150億米ドルに達すると予測されています。同市場の成長は、エンドユーザーがハイパースケールデータセンターやコロケーションデータセンターに注力するようになったことに起因しています。このようなデータセンター施設の設立が増加していることから、今後、データセンター用電源機器の需要が増加すると予想されます。データセンター用電源は、COVID-19の大流行によって大きな影響を受けましたが、様々な企業や個人が利用・生成するデータセットの急速な進歩により、データストレージの需要は増加しています。

データセンターは生成される総エネルギーの約3%を消費しており、データセンターの設計者は現在、より低い電力使用効率(PUE)比でエネルギー効率を達成するために、高度な配電・管理ソリューションを導入しています。このようなPUE比の低減という目標が、インテリジェントで高度なデータセンター向け電源製品の需要を高めると予想されます。

無停電電源装置(UPS)は、データセンターのバックボーンであり、サーバーやその他のネットワーク機器を円滑に動作させるために導入されています。しかし、UPSのコストは、他のデータセンター向け電源製品よりもかなり高くなっているため、データセンターの多くは、PUE比を下げるために、スマートUPSシステム、バッテリー監視装置、インテリジェント配電システム(PDU)を使用しています。これらの新しいデバイスの普及が進むことで、UPSの需要が高まると予想されます。

北米では、多くのメガデータセンターがその運営に必要な再生可能エネルギーの調達に取り組んでいます。Tier1およびTier 2の施設では、基本的なPDUが支持されると思われます。一方、データセンター設計の複雑化、初期投資コストの高騰、相互運用性の問題などが、同市場の成長を制限することが考えられます。

データセンター向け電源市場のハイライト

2021年の市場シェアは、UPS部門が最大となりました。これは、データセンターにおけるエネルギー需要の増加や世界的なコロケーションデータセンターの採用に起因しています。

PDU分野は、2022年から2030年にかけてCAGR8.4%で成長すると予測されます。この増加には、インテリジェントな配電装置のニーズが大きく関係しています。

IT・通信業界は、最も成長率の高いエンドユーズセグメントとして浮上し、2030年には25億米ドルに達すると予測されています。今後は、ITインフラの拡張・構築が大幅に増加し、需要を牽引するものと思われます。

北米は2021年の売上高で約37.9%のシェアを占め、今後もその優位性を維持すると予想されます。同地域は、手頃な光熱費や税制優遇措置により、事業者やクラウドサービスプロバイダーの拠点として台頭しています。

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